「仕分け」とは?仕分け作業の内容やコツについて解説!

近年ECビジネスの発展が著しく、商品は日本全国に飛び交う時代になりました。
ますます需要が高まる物流業界において、「仕分け」は消費者の手元へ無事に商品を届けるために欠かせない作業といえます。
今回は、仕分けについてくわしく紹介していきます。

 

クラウド在庫管理ソフト「zaico」で、在庫やモノの管理をカンタンに!
無料で使えるスマートフォンNo1在庫管理アプリの「zaico」
詳しくはこちら! → zaicoって何?

 

「仕分け」とは?

物流用語としての「仕分け」は、品物を種類・用途・宛先などによって分類していく作業のことをいいます。
仕分けには人の手で行う「手仕分け」と、機械によって行う「自動仕分け」があります。
しかし細かい品物や壊れやすい品物の場合、自動仕分けだけでは難しく、自動仕分けが導入されていても手仕分けと両方する場合が多いようです

「仕訳」との違い

仕分けには同じ読みの用語で「仕訳」があり、場面によってどちらを使うべきか悩むかもしれません。
しかし、仕分けと仕訳は異なる場面で使われる用語です。
「仕訳(しわけ)」とは、簿記や会計で使われる用語になります。
具体的には複式簿記において、取引を「貸方」と「借方」に分類して仕訳帳に記入する作業を指します。
「仕分け」と「仕訳」はともに「分類する」という意味がありますが、使われる場面に違いがあるのです。

仕分け作業とは?

仕分け作業とは?(ピッキング、検品、梱包)

仕分け作業とは、倉庫や物流センターに届いた荷物を配送場所や品種別に分類していく作業のことです。
スーパーやコンビニなど小売業へ配達する一般的な配送センターと、宅配便の配送センターでは、仕事の流れが少し異なります。
一般的な配送センターでは、届けられた商品を配送するエリアや配達先によって分類していきます。
一方、宅配便の配送センターではトラックから下ろした荷物を種類別にベルトコンベアーに流していき、仕分け担当者が担当する荷物を荷引きしていくという流れです。
荷引きとは、荷物の番号をチェックして自分の担当レーンに引き込む作業のこと。
宅配便は荷物が多種多様なため、このように一般的な配送センターとは異なる流れになっているのです。
仕分け作業は、以下のような作業も合わせて行われる場合があります。

・ピッキング

・検品

・梱包

以下にそれぞれ詳しく解説していきます。

ピッキングとは?

ピッキングとは、伝票や指示書に従って倉庫から物品を探し出す作業です。
ピッキングの方法には、シングルピッキング(摘み取り方式)とトータルピッキング(種まき方式)の2種類があります。

・シングルピッキング 受注ごとにピッキングを行う

・トータルピッキング 複数の受注に対して、はじめに商品の総量をピッキングして後で受注ごとに仕分けする

ピッキングには素早さと正確さが必要であり、商品を出荷するにあたって欠かせない業務になります。
現在では、伝票や指示表は紙ではなくデジタル端末を使用することが多くなりました。
ピッキングについては以下の記事もどうぞ。

ピッキングとは?、ピッキング方法、ピッキング作業の課題、ツールの種類、効率化

検品とは?

検品は、商品の数量や性能・品質が規格を満たしているかどうかを調べる業務になります。
納品数のミスや商品の不備を早期発見するために、商品が入庫してきた際に行われることが多い作業です。
出荷前のピッキング後に行われることもあります。
伝票や指示票通りの数量か、品物に破損はないかなどを確認する検品作業は誤出荷を防ぐために欠かせない作業です。

梱包とは?

梱包は商品を保護したり、運搬しやすくするためにダンボールやクッション材で包装する業務です。
梱包材の材質はスチール、木など様々ですが、身近に使用されていて扱いやすいという理由でダンボールが一番よく利用されています。
現場によって梱包のルールが決められており、ルールに従って丁寧に作業を行うことが求められます。
梱包の仕上がりによって売上にも反映することがあるため、他の作業に引けを取らない重要な業務だといえます。

在庫管理の資料請求はこちら

 

仕分け作業のコツ

仕分け作業は、基本的に同じことの繰り返しになる単純作業です。
単純作業というと簡単に考えがちですが、慣れるまでは分類のルールを覚えたり、効率的に作業するのが難しく感じることもあるでしょう。
ここでは、仕分け作業のコツについて解説していきます。

マニュアルを理解する

仕分け作業を始めるにあたって、まずはその現場のマニュアルを理解する・覚えることが大切です。
説明されて頭では理解したつもりでも、実際にやり始めてみると場所がわからなくなってしまったり、間違えてしまうことはよくあることです。
マニュアルが理解できたら、とにかく作業の数をたくさんこなして体で覚えるようにしましょう。
まずは最初に与えられたマニュアル通りにできるようになることが大切です。
マニュアルを理解し、作業を体で覚えられれば、作業効率が上がり自分なりのコツもつかめてきます。

はじめは正確に

はじめはスピードよりも、正確さを心がけましょう。
先輩が行う仕分けのスピードは早いので、自分と比べてしまい作業スピードをもっと上げなければと焦ってしまいがちです。
慣れないうちにスピードを上げることを考えてしまうと、どうしてもミスが増えてしまいます。
ミスをすると、誤出荷などのトラブルを起こす原因になります。
出荷までにミスに気がつけば幸いですが、ミスした商品を探す手間やピッキング・検品からやり直さなければならないという事態になり、早く作業したつもりが余計に時間がかかってしまうということにもなりかねません。

慣れてきたらスピードを上げる

マニュアル通りに正確に仕分けできるようになってきたら、徐々にスピードを意識して上げていきましょう。とはいえ、慣れてくるとミスをしがちなので注意はしっかりしながら行ってください。
作業スピードを上げるには、一つ一つの動作を素早くすることや効率を上げる方法を常に考えて動くことが大切です。
例えば、作業に使う道具をいちいち探したり、離れた場所へ取りに行ったりすることは時間のロスになります。
あらかじめ作業の段取りを立てておいたり、効率的に動けるように周囲の配置を整えておくことが作業のスピードアップにつながります。
また、作業の早い人のやり方を見て取り入れたり、自分の作業方法を振り返って反省点や注意点を次に生かすという態度も効果的です。

体力と体調管理はしっかりと

仕分けは軽作業といわれますが、荷物の大きさによっては体力をかなり使う肉体労働です。
作業のために素早く動くのにも、相当な体力が必要になってきます。
体が資本の仕事なので、体力をつけたり体調管理は欠かせません。
体調管理には、とにかく睡眠と食事が大切です。
毎日しっかりと眠り、3食バランスよく食事を取ることも仕事のうちだと心得ましょう。

在庫管理・棚卸をカンタンに!「クラウド在庫管理ソフトzaico」

今回は、仕分け作業の具体的な内容やコツについて紹介しました。
仕分け作業の多くは人的作業であるため、ヒューマンエラーは避けられないという課題があります。この課題を克服するため、最近では在庫管理ソフトを導入する企業が増えてきています。
クラウド在庫管理ソフトzaicoでは、商品のバーコードをスキャンするだけで伝票や在庫数などのデータを管理できます。
データはクラウドに自動保存されるので、データ共有も簡単。
また、バーコードスキャンには特別な機械を導入する必要がなく、手持ちのスマートフォンやタブレットで対応することができます。
在庫管理の効率化やミスを低減したいと考えられている方は、ぜひクラウド在庫管理ソフトzaicoをご検討ください。

クラウド在庫管理ソフト(システム)の「zaico」 iPhone・Android・API対応