IT機器は、業界や業種を問わず、あらゆる企業のビジネスに欠かせないツールです。
しかし、多種多様なIT機器の中から自社に最適なものを選び、管理していくことは簡単ではありません。
IT機器の一覧や種類、基本的なIT機器の選び方、IT機器の管理のポイントをわかりやすく解説します。
目次
IT機器とは
IT機器とは、情報技術(IT)を活用するために必要なハードウェアのことです。
IT機器は、データの処理や保存、効率的なコミュニケーション、業務プロセスの自動化などを可能にし、日々の業務をサポートします。
適切なIT機器の選択・管理は、セキュリティの強化やコスト削減にもつながるでしょう。
現代の企業運営において、IT機器の活用は人手不足の解消や競争力を維持・向上させる上で必要不可欠なツールです。
IT機器の主なカテゴリー
IT機器は、用途や機能によってさまざまなカテゴリーに分類されます。
オフィスでよく利用されるIT機器のカテゴリーは、主に以下です。
- コンピューター機器:データ処理や演算を行い、業務効率化や自動化の中心となる機器
- 通信機器・ネットワーク機器:インターネットやLANを通じて情報を送受信する機器
- 記憶装置:データを保存・保護し、必要に応じて迅速にアクセス可能とする機器
- 入出力装置:データの入力・表示・印刷など、人間とコンピューターのあいだのやりとりを担う機器
これらのカテゴリーを理解することで、IT機器の全体像を把握しやすくなるでしょう。
IT機器一覧:オフィスで使われる主なもの
オフィスで使われる主なIT機器の一覧は以下のとおりです。
コンピューター機器であれば、
- デスクトップPC
- ノートPC
- サーバー
通信機器・ネットワーク機器であれば、
- スマートフォン
- IP電話
- ルーター
- WiFiアクセスポイント
記憶装置であれば、
- HDD(ハードディスクドライブ)
- USBメモリ
- クラウドストレージ
入出力機器であれば、
- プリンター
- スキャナー
- キーボード・マウス
- プロジェクター
カテゴリーごとに、各IT機器の特徴や用途を見ていきましょう。
IT機器一覧:コンピューター機器
IT機器のなかで、オフィス環境で中心的な役割を果たすコンピューター機器には、主にデスクトップPC、ノートPC、サーバーなどがあります。
デスクトップPC
一般に高い性能と拡張性を持ち、オフィス内の固定された場所での使用に最適です。
データ処理やグラフィック作業など、高い処理能力を要求されるタスクに適しています。
ノートPC
携帯性に優れているため、外出先や自宅での作業に便利です。
フリーアドレスを採用する企業や、出張やリモートワークが多い従業員に適しています。
サーバー
企業のデータをまとめて処理し、複数のユーザー間での情報共有やアプリケーションの実行をサポートするハードウェアです。
高い信頼性とセキュリティが求められます。
IT機器一覧:通信機器・ネットワーク機
IT機器の中でビジネスのコミュニケーションを円滑にする通信機器・ネットワーク機器には、スマートフォン、IP電話、ルーター、WiFiアクセスポイントなどがあります。
スマートフォン
音声通話、データ通信、アプリ利用など多機能なモバイル端末です。
社内外の連絡や情報収集、資料作成、顧客とのやりとりなどに適しています。
IP電話
従来の電話回線を使わずにインターネットを通じて音声通話する電話システムです。
アナログ電話に比べてコスト削減に加え、ビデオ通話や会議機能なども利用できます。
ルーター
複数の端末をインターネットに接続し、データのルーティングを行う機器です。
ネットワークのセキュリティ担保や、効率的な情報共有をサポートします。
WiFiアクセスポイント
無線LAN環境を提供し、任意の場所でインターネットアクセスを可能とする機器です。
柔軟なワークスタイルを支え、来訪客にもインターネット環境を提供できます。
IT機器一覧:記憶装置
ビジネスに欠かせないデータ保存とアクセスを提供するIT機器としての記憶装置には、HDD(ハードディスクドライブ)、USBメモリ、クラウドストレージなどがあります。
HDD(ハードディスクドライブ)
コストパフォーマンスに優れた、大量のデータを保存できる従来型の記憶装置です。
PCやサーバーでのデータ保存に広く使用され、文書保管やアーカイブに適しています。
USBメモリ
USBコネクタに接続する、持ち運びが容易で手軽にデータを保存できる記憶装置です。
データの持ち運びや共有、簡易的なバックアップなどに適しています。
クラウドストレージ
インターネットを介して、時間や場所にとらわれずアクセスできる記憶サービスです。
リモートワークやチーム間のデータ共有、バックアップに適しています。
IT機器一覧:入力装置
文書や画像を紙に印刷するIT機器です。
報告書や会議資料の印刷に不可欠で、オフィスでは高速で大量に印刷できるレーザープリンターが広く利用されています。
スキャナー
紙に印刷された文書や画像をデジタルデータに変換する機器です。
書類の電子化やデータの保存、共有などに適しています。
キーボード・マウス
コンピューターを操作するための基本デバイスです。
文字・データの入力やカーソル移動を効率的に行えます。
プロジェクター
コンピューターやメディアデバイスの映像を、壁やスクリーンなどに大画面で投影する機器です。
プレゼンテーションや会議、研修での利用に適しています。
IT機器の選び方のポイント
IT機器を選ぶ際には、ただ最新の技術や製品を選ぶのではなく、自社の業務ニーズ、予算、将来の拡張性などさまざまな要素を考慮する必要があります。
- どのような目的でIT機器を使用するのか、業務ニーズを明確にする
- 初期費用だけでなく、運用コストやメンテナンスコンストも含めたトータルコストを考慮する
- 企業の成長を踏まえて、将来の変化に対応する柔軟性があるかをチェックする
- 機密性の高い情報を扱う場合、セキュリティ対策がしっかりした機器を選ぶ
これらのIT機器の選び方の主なポイントを踏まえて、適切なIT機器を選ぶようにしましょう。
IT機器の管理のポイント
IT機器は導入して終わりではありません。
導入した機器を適切に管理することは、企業にとって重要な課題です。
IT機器管理のポイントを解説します。
自動化による管理の効率化
IT機器の管理には、多くの時間と労力が必要です。
自動化ツールには、IT資産管理ツールやバッチ管理ツール、監視ツールなどがあります。
これらのツールを活用することで、作業時間の削減や人為的ミスの防止、データの正確性向上、コスト削減などを実現可能です。
IT機器のライフサイクル管理
IT機器は、購入から廃棄まで、それぞれのライフサイクルに応じた管理が求められます。
適切なライフサイクル管理を行うことで、IT機器が常に最適な状態で利用され、不必要なコストの発生を防ぐことが可能です。
ライフサイクル管理には、性能のモニタリングや必要に応じたアップグレードの計画・実行、古くなった機器の適切な処分やリサイクルなどがあります。
セキュリティ対策とリスク管理
IT機器は、常に情報漏洩などのセキュリティリスクにさらされています。
そのため、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。
各種機器に対する強固なパスワード管理やアクセス制御、セキュリティソフトの導入、データ暗号化などのセキュリティ対策が求められます。
また、万が一のデータ消失やシステム障害に備え、適切なバックアップと災害復旧計画を立てることが重要です。
IT機器の管理にも「zaico」
IT機器の効果を最大限発揮するためには、適切な選択と管理が求められます。
IT機器を選ぶ際には、業務のニーズや予算の設定、拡張性の考慮などが欠かせません。
また、IT機器の管理では、自動化ツールの活用やライフサイクル管理、セキュリティ対策などがポイントになります。
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