ピッキングとは?、ピッキング方法、ピッキング作業の課題、ツールの種類、効率化

インターネットの利用率は約9割(総務省通信利用動向調査)になり、利用率に伴いスマートフォンやパソコンからのインターネット通販は急速に加速しています。インターネット通販は、便利で当たり前に使用するようになった一方、その裏で商品の出荷元や配送業者は大量の出荷作業に追われ、さらに販売している商品の種類が増えることで出荷作業はどんどん複雑化しています。商品を格納しておく倉庫などでは業務の効率化がより求められるようになり、情報機器を駆使し作業効率あげる努力を行っていますが、現状はまだアナログの作業も多く残っており、多くの人員やコストをかけて出荷作業を行っている状態です。どうすれば出荷作業は、効率化する事ができるのでしょうか。

今回はその出荷作業の中でも必要不可欠な『ピッキング』について解説していきます。

ピッキングとは

物流用語として使用されるピッキング。ピッキングとは、伝票や指示書(ピッキングリスト)に基づいて、倉庫などの格納場所から指定された商品を取り出し、出荷できるように品揃えをする一連の作業をいいます。ピッキング作業には正確さやスピードが求められますが、広い倉庫から目当ての商品を見つけ出し、梯子や台車・コンベアなどを使って1つの場所に集約しなければなりません。1日にピッキングする商品の種類や数・伝票枚数は膨大な為、労力や時間のいる作業といえます。

 

ピッキング方法の種類

ピッキングの種類には大きく分けて『摘み取り方式・種まき方式』の2つがあります。商品の出荷元や配送業の作業場の規模、アイテム数などにより適切な方法を選択します。

摘み取り方式(シングルピッキング)

摘み取り式とは、発送先ごとに商品を収集→梱包→出荷する方法です。発送先は多いが出荷数は少ない・多種多様な商品を出荷する場合に利用され、EC・通販などのBtoC向けの商品のピッキング作業で多く採用されています。
摘み取り方式は、急なオーダーがあった場合でもすぐにピッキング作業に入ることができるのが特徴で、作業者は商品を集めて梱包後すぐに出荷することが出来るので、出荷までのスピードが早く小回りが利きます。ただしオーダーの数だけ作業者が倉庫内を移動する必要があるためオーダー数やアイテム数が多い場合は移動時間や商品の場所を探す効率が課題になります。(例えば、オーダーが100件あれば、商品を取りに行く為に倉庫を100往復することとなります)

シングルピッキングオーダーピッキングとも呼ばれます。

 種まき方式(トータルピッキング)

種まき式とは、複数の商品を先にまとめて取り出しておき、その後注文先ごとに仕分けをする方法です。総量ピッキングとオーダー別仕分けの2段階の工程でピッキング作業を行います。 少ない納品先に少ない品数を大量に出荷する場合、種まき方式が利用され 配送センターや倉庫に入荷した商品を支店や発送先別に分けて出荷するときに採用されます。

作業者は1度に商品をまとめて取り出すため、摘み取り方式と比べて何度も商品を取りに行く必要がなく、移動時間を削減することができる一方、作業工程がひとつ余分に増えることや十分な荷捌き場のスペースの確保が必要なこと、仕分け状況が把握しづらく商品の追加対応に手間がかかることが課題になります。なお、種まき式は複数のオーダーが揃ってから作業を開始しないと作業効率は上がりません。

トータルピッキングアソート式とも呼ばれています。

ピッキング作業の課題

前述したように、ピッキング作業には正確さとスピードが求められます。しかし、膨大な数と種類のオーダーの商品を広い倉庫などの格納場所から取り出すため、どうしても手作業のピッキングにはヒューマンエラーが発生してしまいます。

  • 伝票や指示書(ピッキングリスト)が正しく出力されていない
  • 似たようなパッケージや品番の商品を混同して取り出してしまう
  • 品番を読み間違えて違った商品を取り出してしまう
  • 仕分けの際に違うカゴに投入してしまう

など、手作業ではヒューマンエラーのポイントは多々存在し、結果出荷作業の効率化を低下させる原因のひとつになってしまいます。

のようなピッキングミスは作業効率化と並ぶ永遠の課題ともいえ、業務効率化とミスの低減は同時に進めていく必要があります。最近ではこの2つの課題を解決するためにピッキングツールを使用する商品の出荷元や配送業者が増えてきました。

続いてピッキングツールについて紹介していきます。

ピッキングツールの種類

現在、色々なピッキングツールがありますが主要な方法として『リストピッキング・ハンディターミナル・RFIDタグ・デジタルピッキング・タブレットピッキング』の5つを紹介します。

リストピッキング

伝票や指示書(ピッキングリスト)に記載されている商品名と数量を確認し、倉庫などの格納場所から手作業で商品を探し出す方法です。最も基本的な作業方法で、正確さや作業スピードはすべて作業者次第になるため、 ミスがないかは別のシステム(バーコード検品など)で確認作業が別途必要となります。

ハンディーターミナル

ハンディターミナルとは、商品情報をスキャンで読み取る携帯型の機器のことです。2次元バーコードやQRコードを活用し商品データをリアルタイムで収集・処理でき、ピッキング時に出荷指示情報と商品が正しいものかどうかを瞬時にチェックすることができます。その為、商品の選択ミスが減り、誤出荷や出荷ミスのリスクを減少させることが可能です。またタブレット端末でデータを共有すれば、ピッキングの状況を逐一管理することもできます。

現在ではスマートフォンで読み取るものや台車にバーコードリーダーを設置し両手が自由になりピッキング作業が行えるタブレット型、手の甲に装着するものなど、さまざまなタイプが開発されています。

RFIDタグ

RFIDとは「 Radio Frequency Identifier」の略です。電波を用いてRIDタグ(IC)の商品データを非接触で読み取る技術です。これにより、バーコードリーダー同様にピッキング時に出荷指示情報と商品が正しいものかどうかをチェックできるようになり、商品の選択ミスが少なくなります。

また、ハンディーターミナルはレーザーなどでタグを1枚1枚スキャンするのに対し、RFIDタグは電波で複数のRFIDタグを一気にスキャンすることができるため、その分作業効率が各段に上がります。電波が届く範囲であればRFIDタグが遠くにあっても読み取りが可能な為高い場所もわざわざ上がって商品を探す必要がありません。

デジタルピッキング

デジタルピッキングとは、商品や部品が保管されている倉庫などの棚にデジタル表示器を取り付け、表示器の指示に従って商品を取っていくシステムです。ピッキングに関するすべてのデータを機械化し、文字ではなく表示器のランプが光った場所に足を運び、表示された数だけ商品を取り出すシステムの為、伝票や指示書(ピッキングリスト)と照らし合わせる作業が大幅に省略され、読み間違いなどのミスを軽減させることができます。商品知識のない新人やアルバイトでも簡単に作業ができる事もメリットでしょう。また、デジタル表示器はどんな棚にも取り付けが可能なので、保管環境に合わせた使用が可能です。

タブレットピッキング

物流会社で多く取り入れられているタブレットピッキング。タブレットと台車を組合せ、タブレットに表示された指示に従いピッキング作業を行う方法です。デジタルピッキングと比較すると、倉庫の棚に表示機をつける必要がなく、タブレット上にピッキングすべき部品や商品がどこにあるか表示される為、素早く商品を特定できます。タブレットなので鮮明な画像で商品を確認できる事も特徴のひとつです。

また、タブレットであれば、下記のようなクラウドならではの作業も可能です。

  • 事務所で顧客から注文を受け、出荷指示をパソコンで入力するとデータ
    をすぐにクラウドに保存
  • 作業者は倉庫内はもちろん、どこからでもタブレット(クラウド)にア
    クセスし、注文状況を確認
  • タブレットには画像を撮影する機能が標準装備され、画像を見ながら商
    品を取り出し発送
  • 作業場で準備完了のメールなど顧客への連絡がリアルタイムで実行
     (事務所に戻らず作業が可能)

このようにタブレットピッキングはミスがないだけでなく、作業が一環して行う事ができるため顧客満足度のアップにも繋がります。

最新ツールでピッキング作業を効率化

ピッキング作業はこれまで手作業に依存していた側面が強く、どうしてもミスが出てしまう事が課題でした。しかし、最新の情報機器の活用により、ヒューマンエラーを防ぎ作業効率を大幅に上げることが可能です。現場の状況に合ったツールを導入してみてはいかがでしょうか。

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