あなたの会社の倉庫には、在庫が必要以上に多く保管されていないでしょうか。
一定数の在庫を保有しておくことは、急な商談や商品の破損に対応するために欠かせません。
しかし、必要量を超えて保有をし、そのままの状態で放置していると倒産にもつながります。
この記事では、在庫過多のリスクや在庫過多にならないための対策について解説します。
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目次
在庫過多はなぜ悪い?
安定した量の在庫を保有しておくことは、事業において必要なことです。
在庫があれば急な発注にも対応でき、商品の思わぬ破損にも慌てることなく対処できるなどといったメリットも多くあります。
しかし、管理があいまいで在庫過多になると、品質劣化により廃棄ロスが生じたり、余分なスペースが必要になり新たに倉庫を借りたりと、メリットよりもかえってデメリットの方が大きくなります。
在庫管理において大切なのは、在庫の必要量を適切に管理して保有しておくことです。
在庫過多のリスク7つ
在庫過多に陥ると、次のようなリスクが発生します。
・品質劣化や陳腐化により価値が低下する
・値引きや破棄につながる
・無駄な作業が発生する
・保管スペースがなくなる
・保管費用がかかる
・キャッシュフローが悪化する
・黒字倒産につながることもある
次から、詳しく解説していきます。
品質劣化や陳腐化により価値が低下する
在庫を多く持つことによって、長く倉庫に保管される商品が出てきます。
長期的に保管されていると、商品の品質劣化がみられたり、流行が過ぎてしまう陳腐化に陥って価値が低下してしまう恐れがあります。
値引きや破棄につながる
在庫が多くなりすぎると、売れ残る商品が出る可能性が高まります。
多少値引きしても、売れればまだいくらか資金回収ができます。しかし品質劣化が著しく破棄を避けられないとなれば、大きな損失になります。
無駄な作業が発生する
在庫が増えると、価値を伴わない無駄な作業も増えます。
例えば在庫の商品を運搬する場合、入庫作業、出庫作業、ピッキング、棚卸作業など様々な作業が必要になります。行う種類が多くそれぞれ手間がかかる一方で、これらの作業には利益が伴いません。
保管スペースがなくなる
在庫過多になると、広い倉庫を保有していても保管スペースが足りなくなる恐れがあります。
棚にしまいきれなくなり、床や通路にまで置くようになれば、商品の品質を良い状態に保つのも難しくなるでしょう。また、動線が邪魔されて作業効率が悪くなってしまいます。
倉庫内で効率的に作業するには、保管スペースにもゆとりを持たせておくことが重要です。
保管費用がかかる
在庫を保管しておくのには、在庫金額の約20%前後がコストとしてかかっているといわれています。
例えば、倉庫の維持管理費用として次のような費用が必要になります。
・倉庫の購入費や貸借費
・固定資産税
・光熱費
また在庫を販売店舗へ出したり、売れ残りが出て倉庫へ戻すときには次のような費用が発生します。
・梱包費
・運搬費
その他にも、倉庫内で事故が起こった時の備えとしての保険代や、もちろん人件費も必要になります。
キャッシュフローが悪化する
在庫は会社の資産として計上されます。しかし在庫を多く抱えると、その分資金として自由に扱えなくなるため、結果としてキャッシュフローが減少する事態を招く可能性があります。
自由に使える現金が少なければ、仕入先への支払いや社員への給与支払い、税金の支払いなどの資金繰りが難しくなります。また、使える現金に余裕がなければ設備投資や新たな経営機会に投資するチャンスを失うこともあります。
キャッシュフローが安定していると、経営も安定します。そのため、在庫が過多にならないように適切な量に管理しておくことが重要です。
黒字倒産につながることもある
在庫過多になると、経営収支の上からは黒字なのに倒産になるということもありえます。
在庫の仕入れ時には、仕入費ではなく商品や製品という資産として計上します。仕入費は売上原価として商品が売れた時に計上されるため、仕入れても商品が売れない状態で在庫が増えれば、その分帳簿上で商品や製品という資産が増えるのみで、利益には影響を及ぼしません。
商品が売れれば利益が確実に出るとしても、利益を出す前に仕入れにかかった費用が先に出ていき、その費用が支払えなくなることを黒字倒産といいます。
在庫過多は、帳簿上は黒字であるためその問題に気づきにくいことがあります。在庫の量を正確に把握・管理をしていかなければ、いつの間にか倒産に近づいていたということもあります。
在庫過多で倒産しないための対策
在庫過多になると、倒産につながるようなリスクも生まれることがお分かりいただけたでしょうか。
在庫過多で倒産しないために、次のような対策を行う必要があります。
・発注方式を適正化する
・在庫管理をしっかり行う
次から、詳しく内容を解説していきます。
発注方式を適正化する
在庫過多にならないようにするためには、商品の特性によって発注方式を使い分け、適正化することが効果的です。
発注には、次の3つの方式があります。
・定量発注
・定期発注
・都度発注
定量発注は、在庫量を適時チェックしてある一定量を下回った時点で発注する方法です。人気商品や季節商品など、出入りが激しい商品の発注に向いています。
一方、定期発注は在庫量に関わらず一定の期間おきに発注をかける方法です。常に在庫量をチェックする手間やコストを減らせますが、在庫過多になりがちなので、発注の前には在庫量を確認して量を調整する必要があります。
量があまり出ず、在庫管理コストを抑えたい買い回り商品の発注に向いています。
都度発注は、商品がなくなったらその都度発注する方法です。売れ行きの予測が立てにくく、在庫を置きたくない高額商品などの発注に向いている方法です。
商品の特性から発注方法を考えて在庫を準備すれば、在庫が多くなりすぎることを防げます。
在庫管理をしっかり行う
対策としては、在庫管理を徹底することも大切です。
その在庫がどのくらいのペースで入れ替わるのかというデータをとって適正在庫率を計算しておくと、発注する際に役立ちます。
また定期的に棚卸を行うことで、より正確な在庫量を把握できるため、増えすぎる前に対策を立てられるでしょう。そのためには、棚卸の精度を上げていくことも重要になります。
在庫管理をしっかりと行っていくためには、なんといっても普段から倉庫内の整理整頓をきちんとすることです。
整理整頓が徹底されていれば、倉庫内作業を効率的にこなせるだけでなく在庫過多にも早く気づきやすくなります。
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在庫を持っていることは、品切れを防止したり商品の破損による交換などのトラブル対応を迅速にできるなど多くのメリットがあり、事業にとって必要なことでもあります。
しかし多すぎる在庫にはむしろデメリットの方が多く、最悪のケースでは倒産の危機に追い込まれることもあります。
在庫過多を防ぐためには、発注方式を正しく知り適正化するとともに在庫管理をしっかり行うことが大切です。
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