5/7 在庫の功罪!?

在庫って聞いてどんなイメージをもちますか?

倉庫に雑多に積んである、ちょっと扱いに困ったやつみたいな感じでしょうか?それともこれからお金に変わる輝かしい期待の星でしょうか?

多分前者の方のが多いのではないでしょうか?在庫は売れなくなるリスクがあるし、場所もとるし、出来れば持ちたくない。そんな感覚みなさん結構お持ちのようです。特に、日本を代表する自動車メーカーがカンバン方式なる、在庫を持たないで受注したら即製造、在庫は出来るだけ持たないという考えで成長しましたから、日本の製造業では、そういうイメージが多いかも知れません。

でも本当にそうでしょうか?

最近はどの日本の製造業も納期遅れを出しています。もし在庫を潤沢に持っていれば、他の会社に抜きん出て、売上を立てるチャンスでした。結局、景気の波でいきなり受注がきたり、極端に減ったりするから、減った時のリスクを気にして、景気が伸びた時の機会損失を忘れがちなんですよね。在庫は陳腐化すると、費用計上するから目に見えて損したとなる。でも「ほんとは2倍売れたのに、半分しか売れなかった」は、数字として、財務諸表に現れません。景気がよくて、去年より10パーセント伸びたって喜んで終わり。本当はもっと伸びたかもしれないのに。

一方、不景気の時にあえて生産設備を安く大量に買い、景気時の量産体制準備をする。在庫を作り置きする。といったサイクルを回している会社もあります。むしろ、あえて在庫を潤沢に持ち、景気の波が来たら一気に乗る。もちろん、この戦略はおもしろいですが、ある程度財務的に余裕がないと出来なかったり、製品の性質にもよったりしますよね。食料品とかは作り置き出来ないからアウトですよね。

結局在庫はもつべき、もたざるべき?? どちらがいいのでしょう?

その解は、、、将来どのくらい売れるかをどのくらい確実に予測できるかにかかってきます。もし、来年何個売れるか正確にわかれば、その分早めに準備し生産できます。

えっそんなのわかれば苦労しないじゃん。

そうです。みんなそれがわからないからいろんな在庫戦略をとってきました。

ただ最近、AIによって、機械の力で以前よりも、精度の高い需要予測ができるようになって来たんです。

在庫戦略は今後大きく変わる可能性がありますね。

在庫管理をスマートに