在庫コントロールの手法をzaicoで確立。組織力に加え、お客様の安心感や信頼度も向上

会社名

株式会社ユーキセッサク

業種

製造業

従業員数

50名未満

課題

情報共有の手間 / 正確な在庫把握(過剰在庫・欠品)

活用機能

QRコード/バーコードスキャン / 入庫/出庫(予定)データ登録 / 変更履歴 / 数量移動

管理物品

部品 / 部材 / 資材

2024/2/7

 

業種:金属加工業
管理物品:部品、社内備品
活用機能:スマホアプリ、QRコード

抱えていた課題

  • 小さな金属部品を扱うので品目ごとの在庫数量が多く、製造工程が変わるたびに手で数え直すのがストレスになっていた
  • 管理部門と製造部門で把握している在庫品の数量が異なり現場が混乱
  • お客様からの注文を受けたとき、現場に確認してから納期等について回答しなければならず、その時間差にもどかしい思いをしていた

zaico選定理由

  • 無料で始められ、少額でも良いプランがあるため
  • 画面が見やすく機能もシンプルで使いやすい
  • トラブルや要望があればその都度丁寧に対応してくれる

導入・活用効果

  • 正確な在庫数量を把握、追跡できるようになった
  • 全社員がいつでも部品の在庫数量をzaicoで確認・関与できるようになり、会社全体での在庫管理に対する意識、意欲が向上した
  • 営業部門、管理部門の社員がお客様からの注文や要望にその場で正確に答えることが可能に
  • 社内のペーパーレス化が着実に進んだ

山形県天童市にある株式会社ユーキセッサク様(以下ユーキセッサク)は、複合加工機や旋盤機などを使ってさまざまな精密機器・部品類の切削・CBN加工などに従事されている金属加工会社です。

ユーキセッサクでは多種多様な製品・材料・工具を取り扱っており、膨大な物品を管理すること自体が非常にたいへんなお仕事になっています。

今回ユーキセッサクの結城様、菅野様にzaicoを使った在庫管理術や棚卸の進め方などをお聞きしましたのでご紹介します。

在庫数量を手で数えるストレスに悩まされていた

当社では多種多様な小径金属部品を取り扱っていて、一種類の型番でも「材料」「仕掛品」「完成品」の各製造工程で管理し、在庫数量を把握する必要があります。

取り扱う型番の数が増えれば、2倍、3倍と管理・計上する部品の数も増えていき、管理する者のストレスが増えていきます。

もともと当社では部品を1つ1つ手で数えていましたが「さすがにこれはやり切れない。スマートフォンのある今の時代ならきっといいアプリがあるだろう」と考え、当社の業務スタイルに合った在庫管理ソフトを探すようになりました。

実際に探してみると、在庫管理や製造管理のアプリやシステムは非常に高額なものが多いことがわかって導入には二の足を踏んでいました。

そんな2016年頃に出会ったのがzaicoです。zaicoは無料で始めることができるうえに、取り入れやすいプランも用意されています。敷居の低さに着目し、導入を決めました。

 

zaicoアプリの導入で社員に在庫管理に対する意識が高まる

導入してまもない頃は、管理責任者が単独でスマホを持ちzaicoアプリを使っていたのですが、さまざまな業務をひとりでやろうとすると管理責任者に負荷がかかります。

また他の社員のスキル向上にもならないので、負担を分散すべく各部署の責任者にスマホを支給し、zaicoアプリを使った在庫コントロールを各部署の業務範囲内においておこなえるようにしました。

これにより誰がいつzaicoアプリを操作して出庫手続きをしたかという履歴も追跡でき、社内で在庫を適切にコントロールしようという雰囲気が出てきました。

そこで社員全員にスマホを支給することに。単なる業務として在庫管理をするためだけではなく、zaicoアプリを使ってもらい、一人一人に在庫に対する意識を高めてもらうことにもつながればと考えました。

zaicoアプリは画面がシンプルで見やすく、スマホの使い方にも慣れているので、社員たちはそれほど抵抗なくzaicoアプリの基本的な使い方を覚えることができました。

手で数えていたころは、管理部門と製造部門で掌握している在庫品の数量が大きく異なっていて、製造現場が混乱してしまうこともありました。zaicoアプリを使い始めてからは在庫数量の情報が常に共有されているので、部署間で把握している在庫数が異なるといったトラブルがみるみる減っていきました。

最近では製造現場社員による入出庫入力作業の精度が非常に向上しているので、

zaicoアプリでの数量と工場の実在庫の数量の違いがほとんどない状態になっています。

またzaicoアプリと実在庫の数量に違いがあれば、社員がzaicoの履歴を追跡して原因究明にあたる仕組みができてきています。このように当社では在庫数量はかなり正確に把握できていますので、zaicoアプリの棚卸機能を使えば半日足らずで棚卸を完了できています。

zaicoで在庫数量コントロールする手法を確立

※実際に登録された在庫データの詳細画面。追加項目で「ロット番号」を追加し管理されています。

今のzaicoアプリには前の工程で計上して確認した数量を次の工程にそのまま移行できる移動機能があります。この機能を使うことでより適切かつ効率的に在庫数量をコントロールできるようになりました。

同じ型番の製品でも、工場では原料、仕掛品(半製品)、完成品のように分化して管理しています。

各製品工程の製造ラインでは異なる加工が施されます。そこで私たちは各製品の1工程を1在庫データとしてzaicoに登録します。

最初の工程として登録されている原料品の数量を次の工程に入る際にそのまま移します。その工程で加工を施す際に不良品が発生したらすぐに製造ラインから外し、同時にzaicoでマイナス計上し、残った数量を次の工程に移し同様の作業をしていく、というフローを作りました。

「どの工程でいくつ不良品が出たか」「誰が不良品を発見できたか」などの結果が出るようになり作業効率も向上しました。

また最近ではクライアント様から「材料にロット番号をつけて製造ラインに流してほしい」という要望を頂戴しておりますが、これもzaicoで対応できています。

実際にどうやっているかというと製品の名前にハイフンと番号を入れ、その後に「初工程」、「熱処理」、「完成」などといった工程をつけ、さらに工程ごとの写真をつけて製品の個数管理を行っています。

zaicoを使ってこのような管理を行うことで、材料、仕掛品、完成品の個数がより正確に把握でき、仕入のタイミングなどもより的確にできるようになってきています。

お客様からのオーダー対応もより迅速・適切に!

zaicoの有効活用で、製造部門で適切な在庫コントロールができるようになってきたのと同時に営業・管理部門にもよい波及効果が生まれてきています。

現時点での在庫状況が正確にわかるので、お客様の要望する製品が今どのくらいご提供できるか、もしご要望の数量から不足していればどのくらいのリードタイムがあれば補充してご提供できるかなどを、zaicoアプリの画面を見ながらより的確にお答えできるようになりました。

以前は「今から現場に確認しますのでちょっとお待ちください」と言って、回答を保留してから現場に掛け合い、いろいろ調べて時間を置いてからお客様にご連絡・ご回答……といった手順でした。

 

現在はお問い合わせを受けたその場で正確な回答や現況報告ができるというのは、会社としても相当なアドバンデージといえます。実際に当社では納期が遅れる事態が減り、お客様の安心感や信頼度も日々向上していると感じます。

在庫管理基本情報

  • 会社名:株式会社ユーキセッサク
  • 業種:金属加工業
  • 管理している物品:加工製品・材料・加工工具
  • 管理している品目数:402
  • ZAICO導入前の在庫管理方法:紙、エクセルの管理
  • 利用開始:2016年頃
  • 利用頻度:毎日
  • QRコード:利用あり