在庫管理にQRコードの導入を考えられている企業は多いのではないのでしょうか。
目と紙に頼った管理から脱却し、QRコードを活用することで在庫管理を楽にすることが可能です。
クラウド在庫管理システムzaicoの導入によって、QRコードを活用し、在庫管理の課題が解決した具体的なQRコード活用事例を確認していきましょう。
QRコードの活用事例は多い
QRコードは、情報格納能力と読み取りの容易さから、在庫管理の分野で導入が進んでいます。
在庫管理における活用方法としては、商品や部品、保管棚、パレットなどに個別のQRコードを付与するものが一般的です。
作業者はスマートフォンやタブレット、専用のハンディターミナルなどでQRコードを読み取ります。
簡単な読み取り作業で、入庫・出庫の記録、棚卸による在庫数の確認や、保管場所の把握などを迅速かつ正確に行うことができます。
導入方法がシンプルなため、業界や会社規模を問わず、多くの企業でQRコードでの在庫管理が活用されている事例があります。
例えば、倉庫でのピッキング作業時に対象商品のQRコードをスキャンすることで、誤った商品を取り出すミスを防ぐことができますし、棚卸作業も、ロット番号や有効期限などの詳細情報まで効率的に管理できます。
そのため、食品や医療用品など、厳密に有効期限が定められている商品を扱う企業に重宝されています。
また、管理番号を逐一目で確認したりする必要がないため、作業効率の改善にも繋がります。
細かい部品パーツなど、よく似た商品が多い企業においては、特に時間短縮に繋がっています。
QRコードを在庫管理に活用するには？
QRコードを在庫管理に活用するための具体的なステップをご紹介します。
QRコードの活用事例の前にQRコードの導入成功のためのポイントを交えて解説しますので、自社の在庫管理の改善にお役立てください。
現在の在庫管理を見直す
QRコード導入の前に、まずは現在の在庫管理方法と問題点を正確に把握することが重要です。
以下のようなポイントを押さえて、現状把握と課題特定を進めましょう。
- 管理方法の可視化：誰が、いつ、どの情報を、どのように記録・共有しているのか
- 課題の特定：記入ミス、棚卸に時間がかかりすぎる、属人化といった具体的な問題点のリストアップ
- 管理項目の整理：品名や数量など、現在管理している情報、QRコード化によって管理したい情報の明確化
- 目標設定：在庫精度99%以上、棚卸時間半減など、QRコード導入によって改善したい具体的な目標
現状を客観的に分析し課題を明確にすることで、導入すべきシステムや、特に改善すべきプロセスが見えてくるでしょう。
これらを見直す際は、抜け漏れが起きないよう、在庫管理をする関係者全員で認識共有しながら進めるのがおすすめです。
入出庫管理をルール化する
QRコードを在庫管理で活用するためには、徹底できるルール整備が重要です。
QRコードを読み取るだけで入出庫が記録されるようになっても、その作業がルール化されていなければ、データ精度が低くなってしまい意味がありません。
以下のようなポイントを意識して、入出庫管理のルールを作りましょう。
- 作業手順の標準化：各工程で「いつ」「誰が」「どのQRコードをスキャンするか」を明確に定めた作業手順マニュアルの作成
- 担当者の明確化：各作業の責任者を決め、ルール遵守の意識を徹底
- 例外処理のルール化：返品処理、破損・紛失時の対応など、通常とは異なるケースの処理方法のルール化
- 教育と周知：ルールと作業手順について、関係者全員への十分な教育と周知徹底
QRコードはあくまで情報を読み取る手段です。
情報を正確に記録・蓄積するための運用ルールを確立し、徹底することがデータ精度を高め、QRコードの導入成功に繋がるでしょう。
在庫棚を整理整頓する
QRコードを効果的に活用するためには、在庫が保管されている棚の環境整備も大切です。
QRコードを在庫管理に導入する場合、管理用のQRコードを発行・印刷し、棚や商品に貼り付けて利用します。
貼り付ける先の棚や倉庫が乱雑な状態では、QRコード管理がしづらくなってしまいますので、事前に整理整頓をしておく必要があります。
具体的なポイントは以下となります。
- ロケーション管理の導入：倉庫や棚、エリアごとへの固有番号や記号（ロケーションコード）の割り振り、フリーロケーション（空いている場所に保管）か固定ロケーション（決まった場所に保管）か、運用方針も決定
- ロケーションラベルの貼付：各ロケーションへの、割り振ったコードを表示したラベルやQRコードの貼り付け
- 在庫品へのQRコード貼付：商品自体、箱、パレットなど、管理単位に合わせたQRコードラベルの貼り付け
- 5Sの徹底：「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の徹底
どこに、何が、いくつあるかを正確に把握するには、物理的な整理整頓とロケーション管理が前提となります。
QRコードスキャンによる場所特定や棚卸作業を格段にスムーズにするためにも、在庫棚の整理整頓を進めましょう。
在庫管理システムを利用する
QRコードで読み取った情報を最大限に活用するには、在庫管理システムの導入が効果的です。
言わば、在庫管理システムはQRコード情報を活かす頭脳と言えます。
自社の在庫情報を効果的に活用できるシステムを選びましょう。
在庫管理システム導入のポイントは以下です。
- システム選定：自社の課題、管理したい項目、予算、既存システムとの連携要否などからシステムを選定、QRコードの発行・読み取り機能は必須
- 必要な機器の準備：QRコード読み取りのためのハンディターミナルやスマートフォン、QRコードラベルを印刷するためのプリンターなどの準備
- データ移行と初期設定：現在の在庫データのシステムに移行と、商品マスタ、ロケーションマスタなどの初期設定
- 運用開始と効果測定：運用開始と、導入前に設定した目標に対する定期的な効果測定
QRコードを活用するための在庫管理システムの選定は、自社の運用に合ったものを選ぶことが重要です。
継続的な利用を見据え、スモールスタートでの運用開始がおすすめです。
例えば、クラウド在庫管理システムzaicoは、無料のお試し期間があるほか、一般的なプリンターでQRコードを印刷できたり、既存のデータ連携もcsvで一括で取り込めたりと、QRコードでの在庫管理を試してみたい企業にはぴったりです。
QRコードを在庫管理に活用する効果の例
QRコードを在庫管理に活用することで、在庫管理で抱えがちな多くの課題を解決し、さまざまな業務の改善効果が期待できます。
具体的なQRコードを在庫管理に活用する効果の例を確認していきましょう。
入出庫管理の効率化
QRコードの在庫管理活用の大きな効果の一つが、入出庫管理の時間を効率化できることです。
商品の入庫（受け入れ）時や出庫（払い出し）時に、商品に付与されたQRコードをハンディターミナルやスマートフォンでスキャンするだけで、システムに必要な情報（品目、数量、日時、担当者など）が自動的に記録されます。
手書き伝票の作成や、Excelへの手入力といった作業が不要になり、入出庫処理にかかる時間が大幅に短縮されます。
面倒な入力作業がなくなるため、作業者の負担も軽減されるでしょう。
棚卸作業の時間短縮
QRコードで在庫管理をすることで、棚卸にかかる時間も大幅に短縮することが期待できます。
棚卸は在庫管理において不可欠ですが、時間と労力がかかる作業です。
しかし、QRコードを活用できれば、商品のQRコードをスキャンするだけで数量をカウントでき、従来の手作業によるカウントやリストとの照合作業に比べ、圧倒的に速く作業が進みます。
また、スキャンしたデータは直接システムに送られるため、紙のリストへの記入や、後でPCに入力し直す手間がなくなります。
加えて、在庫棚（ロケーション）にもQRコードを付与しておけば、どの場所に、何がいくつあるかも紐付けて管理でき、棚卸の精度向上と効率化に繋がります。
ヒューマンエラーの削減
QRコードを活用することで、読み間違い、書き間違い、入力ミスといった人的ミスを防止できます。
手作業による在庫管理では、どうしてもヒューマンエラーが発生しがちです。
QRコードを活用すれば、スキャンによる自動入力のため、品番や数量の読み間違い、書き間違い、PCへの入力ミスといった単純なミスがなくなります。
加えて、出荷時に商品のQRコードをスキャンすることで、品番や数量が正しいかをシステムが自動でチェックし、誤った商品を出荷するリスクを低減できます。
特に、似たような商品が多い企業や、入出庫の頻度が高い企業では、QRコードの活用はヒューマンエラー削減の高い効果を得られるでしょう。
在庫の可視化とリアルタイム管理
QRコードと在庫管理システムを連携させることで、在庫状況をリアルタイムで正確に把握できるようになります。
入出庫や棚卸の情報が即座にシステムに反映されるため、管理画面を見れば常に最新の在庫数や保管場所を確認できます。
システムの閲覧権限が付与されていれば、在庫管理担当者だけでなく、関係部署も必要なときに正確な在庫情報を確認でき、問い合わせ対応の手間が削減されます。
例えば、営業担当がリアルタイムの在庫を把握できれば、顧客との商談の際により具体的な提案をすることも可能になるでしょう。
また、正確な在庫状況と入出庫履歴データを分析することで、需要予測の精度が向上し、欠品による販売機会損失や、過剰在庫によるコスト増加を防ぎ、適正在庫を維持しやすくなります。
ロット番号や有効期限などの情報をQRコードに含めることで、製品の追跡管理（トレーサビリティ）も容易になります。
作業の属人化防止
QRコードでの在庫管理が運用されている現場では、作業の標準化が進みますので、属人化の解消・防止に繋がります。
特定の人しか分からない、できないといった作業の属人化は、業務停滞のリスクとなります。
QRコードでの管理は、「スキャンする」というシンプルな操作が基本となるため、経験の浅い作業者でも、熟練者と同じように正確かつ効率的に作業を進められます。
特定の担当者が不在の場合でも、他の作業者が代わって業務を行うことが容易になり、業務が滞るリスクを低減できます。
作業手順がシンプルなため、新人教育にかかるコストや時間の削減も期待できるでしょう。
コスト削減と業務の効率化
QRコードの在庫管理への導入で、結果的にコスト削減や全体の業務効率化を促進することができます。
入出庫、棚卸しなどの作業時間短縮により、人件費、残業時間の削減や、より付加価値の高い業務への人員シフトが可能になります。
また、ヒューマンエラーの削減によるコスト抑制も期待できます。
誤出荷による返品・再発送コスト、在庫差異による損失などを削減できるでしょう。
加えて、在庫が見える化されることによる過剰在庫の削減により、保管スペースコストや、長期滞留による廃棄ロスを削減できます。
紙での在庫管理からの切り替えであれば、ペーパーレス化による用紙代、印刷代、保管スペースなどのコスト削減にもなります。
QRコードが活用できる在庫管理システムzaico
QRコードを活用した在庫管理を検討されている場合、クラウド在庫管理システムzaicoの活用を検討いただくことをおすすめします。
zaicoは、これからQRコードの活用を始める企業にぴったりの機能を多数搭載しています。
- QRコードの生成、各種二次元コードの紐づけ：在庫データ登録時に自動でQRコードを生成できる、任意のJANコードなどの二次元コードを紐づけることも可能
- QRコードのラベル印刷：QRコードを市販のラベルシールのフォーマットで発行し、一般的なプリンタで印刷できる
- 検索スキャン：QRコードをスキャンして該当する在庫データを照会できる
- 入庫/出庫スキャン：QRコードをスキャンして、該当する在庫データを入出庫処理できる
- 市販のスキャナの連携：市販のスキャナ（外付けバーコードリーダー）と連携させ、各種スキャン機能で利用できる
- コードスキャンで棚卸：QRコードやバーコードをスマホでスキャンして、棚卸後の数量を入力の上［棚卸］ボタンを押すだけで、対象物品の数量が更新、手書きやPC転記の作業負担を削減
- かざしてzaico：スマホのカメラに向かって物品をかざすだけで、簡単に在庫データの登録、入庫、出庫が行えるモバイルアプリ、QRコードの活用も可能
QRコードを活用して行いたい在庫管理の基本的な機能に加え、実際の作業者が負担に感じる箇所をフォローする細やかな機能まで網羅されています。
QRコード活用事例：在庫の正確性向上
「株式会社わた惣」様のクラウド在庫管理システムzaicoを利用したQRコード活用事例をご紹介します。
QRコード導入前の課題
全国にある珍しい食材や珍味、菓子などを販売している同社では、以前は紙帳簿で在庫管理をされていながらも、どんぶり勘定だったり、入出庫履歴を残さず在庫を移動させてしてしまったりといった状況がありました。
また、棚卸の作業負担も大きく、以前は、毎月各商品の在庫数を紙に書き、手作業で在庫を数えて、差分の有無を確認していました。
時間も手間もかかり、正確性が低いことが問題でした。
具体的な改善内容
3店舗ある実店舗で販売している「製品」と、その製品を工場で加工する前の「原料」をzaicoで管理するようになりました。
1,200点ほどの品目を、バーコードとQRコードで管理しています。
原料はまだバーコードが発行されていないので、zaicoでQRコードを出力しています。
店舗へ在庫を卸す際や、拠点間で在庫の移動が発生する際に、zaicoで入庫・出庫登録をして管理するようになりました。
在庫の正確性が上がっただけでなく、手書きが少なくなったので、現場の体感として負担は相当軽くなったと思います。
棚卸時間も1~2時間ほど短縮されました。
QRコード活用事例：棚卸時間を大幅に短縮
「福井ケーブルテレビ株式会社」様のクラウド在庫管理システムzaicoを利用したQRコード活用事例をご紹介します。
QRコード導入前の課題
業務拡大に伴い委託業者が増え、拠点ごとの在庫管理が煩雑化し、結果として在庫の正確性が低くなり、毎月の棚卸の負担が非常に大きいという課題がありました。
500品目ほどの物品のシリアルナンバーごとに紐づけられたバーコードを専用リーダーで読み込み、現物をすべて数えて記録していました。
毎月すべての工事業者に当社の担当者が出向き、一つずつ物品の数を確認して訪問棚卸をしていて、非常に工数がかかっていました。
具体的な改善内容
倉庫の壁や棚に、zaicoで出力したQRコードを貼って物品を管理するようになりました。
QRコードはシリアルナンバーごとではなく、品目（物品カテゴリー）ごとに設置しています。
入出庫や棚卸の際は、このQRコードをスマホで読み取って登録しています。
社内の5〜6部署と、工事を委託している外部の業者6社で、日々の入出庫や毎月の棚卸にzaicoを利用しています。
同社の担当者と委託業者で、入出庫登録の役割分担を徹底したところ、正確性が格段に向上しました。
現在は、棚卸差異がほとんど出なくなったことで、データ上と現物の数がズレたときだけ、どの個体が原因なのか、シリアルナンバーまで細かく調べると言う、簡単な棚卸方法に変えることができました。
1時間かかっていた棚卸作業を5分で終えられるようになりました。
QRコード活用事例：属人化を解消
「日本電子株式会社」様のクラウド在庫管理システムzaicoを利用したQRコード活用事例をご紹介します。
QRコード導入前の課題
以前は、カタログやノベルティグッズなど700品目の在庫管理に、Accessを使っていましたが、運用を続けるうちに、クエリの追加や設定変更が繰り返されて、管理がどんどん煩雑になっていきました。
Accessの入力作業が特定の担当者に依存していたため、作業負担が偏って業務効率が下がってしまったり、当人が忙しいときなどは更新のタイミングが月に1回ほどになってしまうこともありました。
その結果、システム上の在庫数と実際の在庫数にズレが生じることが多く、欠品も起きてしまっていました。
具体的な改善内容
もともとカタログには品名や管理番号を書いたラベルを貼って管理していたのですが、zaico導入に伴い、このラベルにQRコードも追加しました。
そして、印刷業者にカタログの発注をする際、zaicoから出力したQRコードのPDFも発注書と一緒に送り、業者の方でカタログの包みにQRコードを貼って納品してもらうようにしました。
このQRコードを保管棚に貼って管理することで、入出庫の手間やミスが減り、在庫数の更新もスムーズになりました。
以前はAccessが更新されないと分からなかった在庫状況を、本社にいても支店からでも、リアルタイムで把握できるようになりました。
また、zaicoはアカウントを複数ユーザーで使え、操作もシンプルなので、入出庫作業をみんなで分担してできるようになり、作業の属人化も解消されました。
QRコード活用事例：在庫不足・欠品の防止
「池田市」様のクラウド在庫管理システムzaicoを利用したQRコード活用事例をご紹介します。
同市では、消防に加えて、上下水道部、クリーンセンターの3部署でzaicoを利用しています。
QRコード導入前の課題
DXの推進体制を構築している池田市では、消防本部の救急関連の資器材がExcelと紙でのアナログ管理であることに課題意識がありました。
救急車には、マスクや消毒液などの備品それぞれに「デフォルトで装備しておく量」があり、一回の出動が終わったら、減った分をまた倉庫から救急車に補充して、常にあるべき状態に戻す必要があります。
そのため、在庫不足や欠品に対する不安がありました。
上下水道部も同様に緊急の出動が多く、材料をまとめて取ってパッと出て行く、というようなことが多く、欠品リスクは常に感じられていました。
また、クリーンセンターにおいても、急に必要だと言われた部品が、納品まで時間がかかるものだったために、すべき修繕ができないこともありました。
具体的な改善内容
消防では、zaico導入と同時に、倉庫の棚にQRコードを貼って管理するようになりました。
ものを買って納品され、倉庫の棚に置くタイミングで入庫登録をし、倉庫から救急車にものを補充するタイミングで、出庫登録をします。
棚のQRコードをスキャンするだけなので、速さ・質ともに大きな業務改善に繋がりました。
また、設定した在庫数を下回ったときにアラートを出す発注点管理機能によって、発注のタイミングを把握できるようになり、在庫不足や欠品が大きく解消されました。
使用期限のある資機材に関しても、期限アラート機能を利用することで、期限切れの発生も防ぐことができています。
上下水道部でも、QRコードをスマホでスキャンして入出庫登録をしています。
アプリから入出庫履歴を見ることができるので、間違いが発生したときに気づきやすくなり、棚卸にかかる作業時間も短縮されて、在庫数の差異も減りました。
クリーンセンターは、そもそも在庫管理をしっかりとできていない環境でしたが、zaico導入と同時にきちんと在庫管理ができるようになりました。
保管庫の棚にQRコードを貼って、スマホでスキャンして入出庫登録をするようになり、部品の欠品が解消されました。
QRコード活用事例：入出庫の工数を大幅削減
「株式会社北村製作所」様のクラウド在庫管理システムzaicoを利用したQRコード活用事例をご紹介します。
受注生産型の洗浄システム製造を行う「産業機械部」でご活用いただいています。
QRコード導入前の課題
同社では、1台1台がカスタム設計のため在庫品はほとんど持たず、部品や材料は生産計画に合わせて発注・調達しています。
そのため、zaicoでは部品や材料の発注から、納品されるまでを管理しています。
以前は部品ごとに注文伝票を作成していたため、1台の装置につき多くて400〜500枚の伝票が発生していました。
過去30年近く続いていた手書き荷札の運用で、自社だけでなくサプライヤーさんにも負担をかけていました。
また、入庫管理が整備されていなかったため、現場で部品の有無を知りたいときはまず現場スタッフが探し回り、資材メンバーに問い合わせをし、そのたびに私たちはサプライヤーに電話して確認しなければならないという状況でした。
具体的な改善内容
設計部から出図された必要な部品のリストを、zaicoにアップロードして、部品の在庫データを一括登録するようにしました。
そして、発注書をzaicoで作成し、各部品に紐づくQRコードを印刷してシール化したものと一緒にサプライヤーへ渡し、シールを貼るだけで良い運用に変えました。
このQRコードシールをサプライヤー側で部品に貼って納品してもらい、検収時にスマホでスキャンして、入庫登録をしています。
ちなみに、一部の部品は電着塗装工程を経るため、それに対応した「特殊な加工」をしたQRコードを荷札に貼っています。
この運用フローに変えたことにより、注文伝票の作成枚数が500枚から100枚以下に大幅に減りました。
一社につき50枚ほど渡していた伝票が、zaicoで作成するようになってからは、部品を一覧にまとめたものを一社につき1枚作成するだけで済むようになったんです。
検収伝票の手入力は別部門で行っているので、入力担当者の工数削減にも繋がっています。
また、誰でもzaicoを見れば部品の有無がすぐに分かるので、現場スタッフが探し回ったり、サプライヤーに問い合わせたりする手間もなくなりました。
QRコードの活用事例も多い在庫管理システムならzaico
クラウド在庫管理システムzaicoのQRコード機能活用事例をご紹介しました。
在庫の正確性向上や、棚卸・入出庫の工数削減、属人化や在庫不足のリスク解消など、QRコードの導入は、在庫管理のさまざまな課題の解消に繋がります。
特にQRコードを初めて導入する企業において、zaicoはシンプルな操作性と、在庫管理に必要な基本的な機能を全て兼ね備えています。
無料トライアルで各有料プランのお試しや、搭載機能をすべて利用することができますので、「クラウド在庫管理システムzaico」からQRコードでの運用をスモールスタートしてみませんか。
QRコードを利用した在庫管理の導入をご検討の方はお気軽にzaicoにお問い合わせください。
