在庫管理というと「倉庫や工場でするもの」と思いがちですが、実は皆さんも身近なところで在庫管理をしています。
それは、冷蔵庫です。
冷蔵庫に食べ物や飲み物が保管されているからこそ、毎日買い物に行かなくても済んでいます。
そして冷蔵庫の中身を見て食品や飲み物が減ってきたら、補充する為に買い物に行きますよね。
また、賞味期限の近づいてきたものを優先的に使用したり、万が一期限を過ぎてしまったものは廃棄することもあるでしょう。
このように、冷蔵庫の中身の管理は正に在庫管理そのものです。
ただ、冷蔵庫の在庫管理も上手に行わないと、必要な物が無かったり、フードロスが増えたりなど色々な問題も起こってしまいます。
そこで、今回は冷蔵庫の在庫管理をする上での問題点や在庫管理のコツなどについて説明していきます。
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目次
冷蔵庫の在庫管理の問題点
では、まず冷蔵庫の在庫管理の問題点について、
- 目が届きにくい
- 在庫を把握しきれない
- 消費期限・賞味期限の把握が難しい
の3点について詳しく説明していきたいと思います。
目が届きにくい
冷蔵庫は庫内の温度を保つために、常に密閉されています。
また、中を見たい場合でも長時間開けっ放しにすることもできません。
このように普段から常に在庫状況が見えているわけではありません。
そのため目が届きにくく、在庫管理をするのが難しいのです。
在庫を把握しきれない
冷蔵庫に食品や飲み物を入れるのは、1人だけとは限りません。
母親が食材を買ってきたり、父親も自分の飲みたいビールなどを買ってきて冷蔵庫に入れるでしょう。
子供も大きければ、自分でアイスやジュースを買ってきて冷蔵庫に保管するかもしれません。
さらに、セール商品など安売りしていた場合、いつもより多目にまとめ買いすることもあるかもしれません。
その結果、必要以上に冷蔵庫の中身が多くなると、冷蔵庫の奥に追いやられた食品が賞味期限切れになってしまったり、奥に眠っている食品と同じものを買ってきてしまう可能性もあります。
このように冷蔵庫には多くの人がかかわったり、まとめ買いで必要以上のものが保管されていることもあります。
そのため、在庫状況を把握することが難しいのです。
消費期限・賞味期限の把握が難しい
冷蔵庫に保管してあるものはほぼ全てが食品や飲み物です。
食品や飲み物には消費期限や賞味期限があり、この期限以内に使う必要があります。
つまり、冷蔵庫の管理には数量の管理だけではなく、期限の管理が必要となります。
各食品の消費期限、賞味期限はそれぞれ異なっているので全てを把握することは大変ですが、この期限の管理がうまくできないとフードロスにつながってしまいます。
冷蔵庫を整理整頓するコツ
冷蔵庫の在庫管理をするには、まずは中身が分かりやすいように整理整頓されていることが重要です。
そこで、冷蔵庫を整理整頓するためのコツを3つ紹介します。
使い切るルールを決める
期限内にしっかり使い切ればフードロスは防げますし、食品を使い切ってから買ってくるようにすれば、冷蔵庫の奥に古い食品が追いやられてしまうこともありません。
その為には、新しい食品を買う前に使い切ることが大切です。
そこで、例えば、
- 食材は6日分だけ買い、その週に残ったものは7日目に使い切る。
- 月末に冷蔵庫の中身をチェックし長期保存できる食材以外は使い切る。
など、あるタイミングで冷蔵庫の中の食材を使い切ってしまいましょう。
上記を参考に自分なりの“在庫の使い切りルール”を作っておくことをおすすめします。
買ったら下処理や冷凍して保存する
買った食材をそのまま冷蔵庫に保管するよりも、下処理をしたり冷凍保存することで食材が痛むのを防ぐことができます。
例えば野菜ならば、
- 使いやすい大きさにカットして袋に入れて冷凍保存する。
- 茹でた後、保存する。
お肉の場合は、
- 1~2日以内に使う予定がなければ、1度に使う量に小分けして冷凍保存する。
- カットするときは解凍しやすいように薄く、平らに切る。
などのように、特に傷みやすい野菜やお肉などは下処理して冷凍するように工夫してみてください。
下味をつけたものを冷凍するのもおすすめです。
しまい方を工夫する
作り置きした料理や下処理して保管している食材は、すぐに欲しいものを取り出せるようにしておくことも大切です。
例えば、
- 透明な容器を使ったり、容器に中身を書いたシールを貼る。
- 冷凍庫にしまうときは埋もれてしまわないように、立てて並べる。
- 一緒に使うものはまとめる。
⇒例えば「サラダ用のドレッシングとマヨネーズ」、「パンに使うジャムとバター」など。
以上のように欲しいものがすぐに見つかるように、しまい方も工夫しましょう。
冷蔵庫の在庫管理方法
フードロスを出さないためにも冷蔵庫の在庫管理は重要です。
そこで、冷蔵庫の在庫管理の方法について詳しく説明します。
レシートで管理する
こちらの方法は買い物をしたときのレシートを利用する方法です。
具体的には、
- 食材などを買った際のレシートを冷蔵庫の扉などに貼っておく。
- 使ったものに線などを引いて消していく。
といったものになります。
この方法ならば、わざわざ買ってきた商品を書き出したりする手間がかかりません。
一方で、冷凍食品など賞味期限が長い食材を多く買う家庭の場合、冷蔵庫がレシートだらけになりがちです。
そうなると、たくさんのレシートの中から食材を探して線を引く作業が大変になり、デメリットもあります。
在庫管理帳をつける
この方法は在庫管理専用の「在庫管理帳」を用意し、そこへ記録をつけていく方法です。
具体的には、
- 食材などを買ってきたら在庫管理帳に箇条書きで記載する。
- 使ったものは線を引いて消す。
この方法ならば、在庫管理帳を持ち歩いていれば、買い物の最中にも冷蔵庫の在庫状況が確認できます。
その一方、買ってきたものをすぐに在庫管理帳に記載しなければならないので、書き出す手間がかかるというデメリットがあります。
スマホアプリを活用する
冷蔵庫の在庫管理をするためのスマホアプリもたくさん出てきています。
こちらも在庫管理帳と同様、買ってきたら必ずインプットする必要はありますが、アプリならば家族全員で情報共有することができます。
さらには、賞味期限が迫ってきたら通知してくれたり、バーコードを読み取って商品の登録ができるものなど、様々な便利な機能を持ったアプリが登場してきています。
数あるアプリの中でも、「zaico」はQRコードやバーコード読み取り機能もあり、便利でおすすめです。
個人で在庫管理に利用している人もいるので、在庫管理用のアプリを探している方は一度、「zaico」のホームページなどを確認してみてください。
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以上、冷蔵庫の在庫管理をする上での問題点や在庫管理のコツ、そして在庫管理の方法などについて説明してきました。
繰り返しになりますが、冷蔵庫の在庫管理は、数量だけでなく賞味期限や消費期限の管理もしなければならず、これが中々難しいところです。
皆さんも今回紹介した在庫管理方法を参考に、冷蔵庫の在庫管理に取り組んでみてください。
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