部品→仕掛品→完成品の動きを正しく管理。QRコードで在庫ズレを解消、棚卸時間も50%削減された

会社・団体名

テラスレーザー株式会社

業種

製造・メーカー

従業員数

~50名

地域

近畿

管理物品

部品

課題

棚卸を効率化したい / 過剰在庫・欠品をなくしたい / 管理の属人化をなくしたい / どこに何があるか把握したい

活用機能

QRコード/バーコードスキャン / 入庫/出庫(予定)データ登録 / QRコードのラベル印刷 / 画像登録 / 保管場所登録 / セット品管理

2025/9/16

テラスレーザー株式会社様:在庫管理基本情報

  • 管理している物品:レーザー機器組立関連部品
  • 管理している品目数:約1,700品目
  • zaico導入前の在庫管理方法:自社で在庫管理システムを作った
  • 利用開始:2024年
  • 利用頻度:毎日
  • 利用人数:7名
  • バーコード・QRコード利用:あり

zaico導入前に抱えていた在庫管理の課題

  • 入出庫処理が煩雑で、手入力によるミスが発生し、正しい在庫が把握できない
  • 帳簿上の在庫と実地の在庫に差異が出る
  • 何がどこにあるか探すのに時間がかかり、棚卸が非効率

zaico導入によって得られた効果は?

  • 現場でカンタンに入出庫処理ができるようになり、ミスも激減した
  • 帳簿と実地の棚卸差異が大幅に減った
  • 何がどこにあるかすぐにわかるので、棚卸にかかる時間が半減した

テラスレーザー株式会社様に、zaico導入前の課題から導入後の効果までを伺いました!

大阪市に本社と工場、静岡市に事業所を構えるテラスレーザー株式会社様。レーザー溶接機をはじめとするレーザー機器等の製造・販売をされています。

以前はスプレッドシートに手入力で部品の在庫管理をされていましたが、ミスにより在庫数がズレてしまったり、所在が把握できなかったりといった課題がありました。

「現場の負担を減らしたい」「帳簿上と実地の在庫のズレを解消したい」との目的からzaicoを導入。今では棚卸差異も大幅に減り、忙しい現場でもカンタンに在庫管理ができるようになったそうです。

今回は、zaicoの導入を決めた総務担当の稲葉様と、実際の運用を担当されている技術部の溝端様に詳しくお話を伺いました!

以前はスプレッドシートで管理。ミスや差異が生じやすい環境に

御社の事業内容と管理物品について教えてください。

溝端様:レーザー溶接機の製造と販売を行なっています。機械をそのまま販売するのではなく、お客様ごとに細かい要望があるので、受注のたびに技術部が要望にあわせて製品を仕上げてお渡ししています。

稲葉様:受注してから部品を調達するのではなく、2〜3か月分の部品をあらかじめ仕入れて在庫を持っておきます。この部品を1,700点ほどと、梱包材などの消耗品をzaicoで管理しています。

テラスレーザー様で取り扱う部品の在庫置き場

zaico導入前はどのような方法で在庫管理をされていましたか?

稲葉様:スプレッドシート(スプシ)でプログラムを組んで管理していました。

スプシでの管理にはどんな課題がありましたか?

稲葉様:複数のシートで管理していたので、部品の変更があると、たくさんの箇所を変更しなければならず大変でした。また、忙しい現場ではヒューマンエラーも起きやすくて…。ミスの追跡もできず、最終的に在庫数が合わない!という状況につながり、決算時の金額の差異も大きく出ていました。

正しい在庫数を把握できていないために、部品の発注タイミングが遅れ、納期に間に合わないというリスクもありました。

溝端様:保管庫がきちんと整理されておらず、同じ部品なのにあちこちで保管されていることも多々ありました。それにより棚卸の手間が増えたり、過剰発注を引き起こしたりしていました。

在庫管理をシステム化し、人間はもっとクリエイティブな仕事を

zaico導入の背景・きっかけは?

稲葉様:在庫管理をシステム化して、現場の負担を減らすこと。そして、帳簿上の在庫と実地の在庫の差異を解消すること。この二つが大きな導入目的です。在庫管理はシステムに任せて、人間にはもっとクリエイティブな仕事をしてもらいたいという思いがありました。

zaico導入時、困ったことや大変なことはありましたか?

稲葉様:特にありません。zaicoのエクセル取り込みくんを使い、在庫データを一括登録できたので、スムーズに運用を開始できました。

zaico導入の決め手になった機能はありますか?

稲葉様セット品の管理ができる点が大きな決め手でした。当社の在庫管理の手間を減らす上で、欠かせない機能です。

溝端様:製品を組むのに使う部品を取り出すたびに、一個ずつ出庫処理をするのは時間がかかって大変です。なので当社では、一つの製品を組むのに必要な部品を「セット品」としてzaicoに登録しています。そして製品が完成したタイミングで、すべての部品をセット単位でまとめて出庫登録しています。

セット品の管理について

zaicoでは、複数の在庫データを「セット品」として登録しておくことができます。
入庫・出庫予定を加味した予定フリー在庫数に基づいたセット可能数を可視化できるほか、セット単位で出庫登録をすることも可能です。
詳しくはこちら

「セット品」機能で、簡便かつ効率的な出庫フローを構築

受注から納品までの流れを教えてください。

溝端様:受注したら在庫置き場から部品を出し、製品に取り付けて完成させ、お客様先へ出荷するというのが全体の流れです。製品が完成した段階で、パソコンからzaicoでセット品の出庫登録をします。

テラスレーザー様フロー図

「セット品」機能の具体的な使い方を教えてください。

稲葉様:「完成品(製品)」として出庫するためのセット品と、「仕掛品」や「半製品」として在庫を移動させるためのセット品をそれぞれ作っています。

例えば、「半製品」をつくるのに必要な部品をセット品登録しておき、完成したらセット単位で出庫登録をします。そうするとセット内容に含まれる部品の在庫数がまとめて減ります。
そして同時に、「半製品」として登録してある在庫データの入庫登録をします。部品の在庫が減り、半製品の在庫が増える、という形です。

さらに、この「半製品」と他の部品を「完成品」を組むためのセット品として登録しておき、「完成品」ができあがったら、セット単位でまとめて出庫登録をします。これをお客様のところへ納品して、完了です。

テラスレーザー様セット品

購入(発注)申請フローに「入庫ステータス」を活用

ほかに活用している機能はありますか?

稲葉様:入庫データの「ステータス」を活用して、物品の購入(発注)申請フローを構築しました。

入庫ステータスについて

物品の入庫(予定)データには、5つのステータス「なし」「発注前」「発注済み」「入庫済」「見積依頼済み」を登録することができます。
物品の動きや社内フローに応じて、ステータスは随時変更・更新をすることが可能です。
詳しくはこちら

テラスレーザー様購入申請フロー

稲葉様:もう一つ工夫している点として、何を発注して、何が未入荷なのかを効率よく把握するために、帳票テンプレート機能を使って「入庫処理用伝票」を作成しています。発注日や仕入先、物品名、数量、金額、納品(入荷)予定日などの項目をカスタマイズしたオリジナル書式の伝票です。

zaico入庫処理用伝票イメージ

項目をカスタマイズした「入庫処理用伝票」を作成(画像はイメージ)

稲葉様:部品を発注したら、この「入庫処理用伝票」を印刷し、納入品を一時保管しておく場所にまとめて置いておきます。そうすれば、ものが入荷してきたときにこの伝票と照らし合わせて、該当の入庫データのステータスを「入庫済」に変えるという運用がスムーズにできます。なおかつ、伝票が残っているものは、まだ納入されていないということがパッと見てわかるんです。

QRコード利用で棚卸時間が半減。高い費用対効果を実感

zaicoを導入して、在庫管理は効率化されましたか?

溝端様:入出庫の処理が楽になりましたし、在庫の把握もしやすくなりました。写真を登録できるのも本当に助かっています。先輩に聞かなくてもzaicoで写真を見れば部品の判別ができるし、保管場所があちこちに散らかってしまうこともなくなりました。
パソコンだけでなく、手持ちのスマホ端末でカンタンに管理できるというのも、現場からするとありがたいです。

稲葉様:QRコードを使うことで、棚卸もすごく楽になりました。以前はスプシを印刷して、管理コードと部品名だけを頼りに部品を探していましたが、この方法だと、部品に詳しくないスタッフが現場スタッフに一つひとつ確認しなければならず、非効率でした。

今は部品の在庫置き場に貼ってあるQRコードをスキャンすれば、写真も含めた詳細情報を呼び出せるので、部品の知識がないスタッフでも誰かに聞かずに棚卸作業をすることができます。おかげで棚卸にかかる時間は半分になりました。棚卸差異も大幅に減ってきています。

棚卸時は在庫置き場のQRコードをスキャンして更新

稲葉様:また、きちんと在庫管理ができるようになって、資産管理の精度も上がりました。zaicoは当社にとって導入価値のある、とても費用対効果の高いシステムだと思います。
引き続きzaicoの活用範囲を広げて、棚卸差異0を目指したいと考えています。

貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

機器製造業の部品・消耗品管理にzaico

今回は、zaicoを使って在庫管理に関わるコストを削減し、帳簿上と実棚の在庫数の差異を大幅に減らすことに成功したテラスレーザー株式会社様の導入事例をご紹介しました。

オリジナルの帳票テンプレートや、入庫データのステータス機能を活用し、自社の運用を効率化できるよう工夫をされているのがとても印象的でした。
zaicoはカスタマイズ性が高く、業種を問わず幅広い物品の在庫管理にご利用いただけます。また、スマホで使えて操作もシンプルなので、ITの知識がない方やご年配の方でも扱いやすいシステム(アプリ)です。

ご興味のある方は無料トライアルをご利用いただけるほか、zaicoのすべての機能がフル活用できる「proプラン」の詳しい資料もご用意しておりますので、ぜひご参考ください。