一番大きな効果は「部品マスタ」を整備できたこと。棚に貼ったQRコードで入出庫管理、資産計上もできるようになった
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会社・団体名
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新庄自動車株式会社
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業種
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製造・メーカー
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従業員数
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~50名
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地域
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北海道・東北
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管理物品
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部品 / 部材
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課題
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管理の属人化をなくしたい / 複数拠点で利用したい / どこに何があるか把握したい
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活用機能
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QRコード/バーコードスキャン / 入庫/出庫(予定)データ登録 / QRコードのラベル印刷 / 画像登録 / 保管場所登録
2025/10/23
新庄自動車株式会社様:在庫管理基本情報
- 管理している物品:クレーンパーツ、トラックパーツ、ボルト、その他油圧機器や電装品など
- 管理している品目数:2,584品目
- zaico導入前の在庫管理方法:在庫管理していなかった
- 利用開始:2018年
- 利用頻度:毎日
- 利用人数:4名
- バーコード・QRコード利用:あり
zaico導入前に抱えていた在庫管理の課題
- 在庫管理をしておらず、平置きで在庫が放置されている状態だった
- 担当者にしか在庫のありかがわからず、担当不在時は部品を探すのに時間がかかっていた(属人化)
- 商品データのマスターがなく、いくらするのか、どこに発注すれば良いかがわからなかった
- 発注タイミングや発注数が担当者ひとりの目視と感覚に依存していた
zaico導入によって得られた効果は?
- 倉庫の在庫置き場の整理と、在庫マスタの整備を実現できた
- 在庫情報を共有できるようになり、管理や入出庫処理の属人化が解消された
- 発注の適正化が進んでいる
新庄自動車株式会社様に、zaico導入前の課題から導入後の効果までを伺いました!
山形県に本社兼工場を構え、福島県にも工場を展開されている、林業用大型トラック製造メーカーの新庄自動車株式会社様。トラックやトレーラーの製造に必要な部材や部品をzaicoで管理されています。
以前は在庫管理が属人化しており、担当者不在時は必要な部品を探し回る手間がかかったり、在庫の数や価格を担当者以外が把握しきれず、正しい資産管理ができていなかったりといった課題をお持ちでした。
その後zaicoを導入し、在庫管理業務の脱属人化と入出庫フローの整備、資産管理の適正化を実現。どのような運用で業務改善に成功されたのか、管理部門全般をご担当されている杉山様に詳しく伺いました!
部品の入庫から、各工場への払い出し・お客様への発送をzaicoで管理
杉山様:林業用原木運搬のトラック・トレーラーの製造や、林業用クレーンの輸入・架装販売を行なっています。本社兼工場は山形県にあり、福島県にも工場を持っています。
杉山様:本社工場と福島の工場で使用する部品・部材をzaicoで一元管理しています。
具体的には、トラックやトレーラーの製造に必要なクレーンパーツ・トラックパーツ・ボルト・その他油圧機器や電装品など、大型の部材から細かな部品まであります。
杉山様:zaicoを使って発注・入庫と、販売・出庫の管理をしています。加えて、半年に1回の棚卸、発注先によっては発注書の作成もzaicoで行なっています。
現在zaicoは、4名で使用しています。管理者として私と工場長、そして実務者として入庫担当と出庫担当が一人ずつおります。入庫担当は発注・仕入れを、出庫担当は販売・出荷を担当しています。
杉山様:発注担当者が定期的に発注をかけ、商品が届いたら、QRコードが貼ってある棚に現物を収めます。このときにzaicoで入庫登録をします。
新規で納入する物品の場合は、このタイミングでzaicoに商品データを作成・登録します。
杉山様:弊社の場合、出庫=売上の扱いとなります。そのため、部品注文を受けた場合や、修理で部品を使った場合にzaicoで出庫登録をしています。
杉山様:逆に、まだ売上として立たないもの、例えば本社倉庫から部材・部品を各工場に払い出した場合は、「出庫前」のステータスで出庫登録をしています。製品として販売されていない段階では、自社内の在庫として保持しておく必要があるためです。
担当者ひとりに属人化していた体制に、危機感をおぼえた
杉山様:導入前は、管理らしい管理をできていなかったのが正直なところです。工場のフロアに、何千というアイテムが平置きされているだけの状態でした。
杉山様:在庫管理が属人化していた状況、そもそも数量の管理がされていない状態が、大きな課題でした。物品の保管場所も、在庫担当者の頭の中だけで把握している状態だったので、その担当者にしか何がどこにあるのかわかりませんでした。
例えば修理が発生した際、在庫担当者がいないと、必要な部品を探すのに何十分もかかってしまうんです。探しても見つからないこともあり、非効率でした。
また、販売管理ソフトで各部品の価格は管理していましたが、そのソフトを使える担当者しか、部品の値段も分からない状況でした。数量管理もしていないため、棚卸も主要部品だけを数える程度で、正確な資産計上ができていませんでした。
杉山様:在庫担当者に任せていました。数を管理して少なくなったら発注する、というフローではなく、数か月に一度「そろそろ○個ほど発注しておこう」という感じで、欠品する前に発注をかける流れです。
会社として「部品の在庫がないから修理・製造ができない」という状況をなくすためと、部品のほとんどが輸入品で、発注してからモノが届くまで数か月〜半年かかることから、いつも多めに発注していました。
zaico活用で脱属人化・入出庫フローの整備・資産管理の適正化に成功
杉山様:大きく改善されました。特に、在庫マスタを整備できたことが大きいですね。以前は発注をかけたいときなど、その商品が何という名前で、どこから買っているのかも担当者以外わからない状況でした。
今はzaicoに詳細情報を登録しているため、メーカー名や商品コードで検索をかけるだけで、専門知識のない従業員でも該当の物品を見つけられるようになりました。
また、発注に関してもzaicoを導入したことで改善が進んでいます。現在の在庫数が明確にわかるようになったので、発注数を適正化できるようになってきました。
入出庫フローが整備され、会社としての資産管理ができるようになったことも大きな前進です。以前は期末を迎えないと、現状いくらの利益があるのかわからない状況でしたが、これからは月次決算も適切に行うことができると思います。
杉山様:はい。ほぼすべての物品データに写真を登録して利用しています。
入出庫を担当する従業員も、すべての部品の詳細を把握しているわけではありません。そのため、必要部品とzaico上の写真を照らし合わせることで、確実に物品を判別できるようになりました。
無料トライアル・導入のしやすさがzaicoを選んだ決め手
杉山様:zaico導入の決め手となったのは、無料トライアルができたことと、トライアル以降の費用も安価だったこと、そしてクラウドサービスで導入しやすかったことです。
契約期間のしばりがないので、無料トライアルを試してしっくりこなかった場合、本契約をしなければデメリットはありません。導入ハードルの低さは、zaicoを選んだ大きなきっかけでした。
杉山様:今まで在庫を整理整頓できていなかったため、まず在庫置き場を作るという段階で苦労しました。細かな部品は本社工場の2階に棚を設置して物品管理場所を作成し、2階に運べないような大きな部材は、1階工場の一角を置き場にしました。
杉山様:zaicoに在庫データを登録するのには、約2か月ほどかかりました。また、QRコードスキャンで棚卸をするため、QRコードを印刷して、各在庫置き場に設置していく作業にも一定の時間を割きました。
導入時の準備作業はやや大変でしたが、実際の運用開始後は、特に困ることはありませんでした。従業員のITリテラシーは高いとは言えませんが、zaicoは操作がわかりやすいので、入出庫の基本的な操作やQRコードを使った棚卸など、問題なく使えています。
貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました!
製造・修理用部品の在庫管理にzaico
今回は、林業用原木運搬のトラック・トレーラーの製造や、林業用クレーンの輸入・架装販売を事業とする新庄自動車株式会社様の導入事例をご紹介しました。
属人化していた在庫管理をデジタル化することで、必要な情報を社内で共有し、正確な入出庫フローを構築されました。特に、写真付きの在庫マスタを整備することにより、専門知識がないスタッフでも正確な在庫管理ができるようになったのは大きな成果とのことです。同業種の方や、似たお悩みをお持ちの方はぜひ本事例をご参考ください。
zaicoは無料のお試し期間をご用意しています。在庫管理にお困りの方は、まずは無料トライアルでzaicoの使いやすさを体験してみてください。
導入や操作に関してのお問い合わせも、いつでも承っております。お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。