棚卸は延べ3日→1日を目指す!全品の期限チェックをリスト化、年200万円の廃棄ロス削減へ
- 会社・団体名
- マルヒ食品株式会社
- 業種
- 食品製造
- 従業員数
- 101〜1000名
- 地域
- 北海道・東北
- 管理物品
- 製品・商品 / 資材 / 食品
- 課題
- 使用期限・賞味期限を管理したい / 棚卸を効率化したい
- 活用機能
- QRコード・バーコードスキャン / QRコードのラベル印刷 / ロット・期限管理 / 入庫・出庫(予定)データ登録 / 棚卸の記録
2026/09/03

マルヒ食品株式会社様:在庫管理 基本情報
- 管理している物品:業務用食品・包装資材
- 管理している品目数:約8,000点
- zaico導入前の在庫管理方法:基幹システム(賞味期限管理機能なし)+現物の目視確認
- 利用開始:2025年
- 利用頻度:毎日
- 利用人数:10名
- バーコード・QRコード利用:あり(QRコード運用)
zaico導入前に抱えていた在庫管理の課題
- 基幹システムで賞味期限(消費期限)を管理できず、約8,000点を現物で目視確認していた
- 期限チェックは毎月1回・1〜2日・8名がかりで、廃棄ロスは年約200万円
- 棚卸は延べ3日・10名に加え、突合・差異確認に20時間。棚卸差異率は約5%
zaico導入によって得られた効果は?
- 期限が近い商品だけをリストで抽出でき、全品の目視からポイントチェックへ(見込み)
- QRコードでの棚卸により、延べ3日→1日への短縮を見込む。突合作業も大幅に削減の見込み
- スマホを冷凍庫に持ち込み、その場で在庫確認・登録が可能に。ピッキングミスも削減
マルヒ食品株式会社様に、zaico導入前の課題から導入後の効果までを伺いました!

マルヒ食品株式会社様は、宮城県を中心に給食・介護食向けの食材や業務用食品を提供する食品卸・製造の企業です。約8,000点にのぼる食材を4拠点で扱い、月の出庫件数は3万件を超えます。長年使ってきた基幹システムでは食材の「賞味期限(消費期限)」を管理できず、期限が近い商品の確認はすべて現物の目視。毎月1〜2日を8名がかりで費やし、それでも年間約200万円の廃棄ロスが発生していました。
給食・介護食を扱う以上、期限切れ品の出荷は絶対に避けなければなりません。そこで、基幹システムを置き換えるのではなく、足りない賞味期限管理を補うかたちでzaicoを併用。スマホとQRコードで現場が回せる手軽さと、日々進化し続ける将来性を決め手に導入し、期限チェックのリスト化や棚卸の効率化に取り組んでいます。
今回は、事務全般を統括する専務取締役の佐藤様と、経営企画室でシステムの仕組み化・販売管理を担当する桐生様のお二人に、導入の背景から現在の運用、これからの展望までをお伺いしました。
給食・介護食を支える食品卸。基幹システムでは「賞味期限管理」ができなかった
佐藤様:当社は宮城県を中心に、学校給食や介護施設向けの食材、業務用食品をお届けしている食品卸です。離乳食・幼児食のブランドや魚の加工も手がけていて、自社便で宮城県全域に配達しています。zaicoでは業務用食品や包装資材など、約8,000点の食材を4拠点で管理しています。出庫は月に3万件を超えるので、とにかく物量が多いのが特徴です。

約8,000点にのぼる業務用食品や包装資材を管理している倉庫内の様子
佐藤様:一番の課題は、長く使ってきた基幹システムでは食材の賞味期限(消費期限)を管理できなかったことです。基幹システムをまるごとクラウド化できないかと5年以上探してきたのですが、「これだ」というものに出会えませんでした。それなら考え方を変えて、今のシステムはそのまま使いながら、足りない在庫・期限管理の部分を別のソフトで補おうと。スマホで使えて専用端末がいらない点、対応プリンターと連携できる点が決め手になり、zaicoにたどり着きました。
桐生様:基幹システムのクラウド化も含めて、いろいろなソフトを試しました。あるクラウドサービスも検討したのですが、商品コードを読み取るたびにデータが重くなって、在庫管理だけで容量を使い切ってしまう。それだと在庫専用になってしまうので難しいと感じました。もっと軽く、スマホで動くものが欲しかったんです。私たちはもともと「キー列でデータをつなぐ」感覚だったので、zaicoのユニークキーやバリエーションの考え方に慣れるまでは少し戸惑いました。今は商品コードにバリエーションを紐付けて、ロット管理や先入れ先出しに活用しています。
全品の目視チェックに毎月8名がかり。年200万円の廃棄ロスを「リスト化」で減らす
佐藤様:基幹システムに期限の情報がないので、現物を見て回って、期限が近いものを目視で確認していました。約8,000点もあるので、毎月1回、1〜2日かけて8名がかりです。温度帯で保管場所が分かれているので、冷蔵・冷凍・常温を手分けして回っていました。厄介なのが、賞味期限の表記が商品によってバラバラなこと。西暦だったり和暦だったり、「2026」もあれば「26」や「08」だけの表記もあって、見ているうちに勘違いが起きやすいんです。

学校給食や介護施設向けなどに提供される業務用食品
佐藤様:廃棄になる食材が年間で200万円分ほど出ていて、もったいないという思いが強くありました。一番ヒヤリとするのは、荷揃えのタイミングで「明日使う荷物の期限が切れそう・切れている」と気づく瞬間です。給食・介護食なので、期限切れ品は絶対に出せません。学校給食の納品時には、伝票に賞味期限を手書きで記入するのですが、その書いているときにようやく気づく、ということもありました。
佐藤様:これまでは全品を目視で見て回っていましたが、zaicoなら期限が近いものだけをリストで抽出できます。そこだけ確認すればよくなるので、8名で1〜2日かけていた作業を大幅に減らせる見込みです。ラベルに賞味期限を印字しておけば、スキャンしなくても目で見て先入れ先出しができるようにもなります。まだ運用を固めている途中ですが、期限管理が仕組みになることの安心感は大きいですね。

QRコードを活用し、現場でスムーズに在庫確認を行う様子
延べ3日・約30人日の棚卸と差異率5%。QRコード運用で「1日完了」を目指す
佐藤様:基幹システムから棚卸一覧をカテゴリー別に出して、それを探しに行って数える形でした。冷凍庫は寒くて長くいられないので、端から端まで商品名を読み上げて書き出し、あとから照合していました。延べ3日・10名がかりで、さらに数えた後の突合・差異確認に20時間ほどかかっていました。あとから照合すると、その間に在庫が動いてしまって、いたちごっこになるのも悩みでした。棚卸で見つかる差異は5%ほどあって、8,000点の5%となると原因を探すのも大変でした。

商品情報が紐づいたQRコード付きのリスト
佐藤様:QRコードを読むだけで数えられるので、リストと現物を照らし合わせる手間がなくなります。
スキャンした結果がそのままzaicoに反映されるので、後の突合作業もほぼいらなくなる見込みです。延べ3日かかっていたのが1日で終わり、突合の20時間もぐっと減らせると期待しています。

冷凍庫にスマホを持ち込める。月3万件の出庫でピッキングミスも削減
佐藤様:大きいのは、スマホを冷凍庫の中まで持ち込めることです。以前の専用端末だと、冷凍庫を出入りするたびに結露や汗が故障の原因になっていました。スマホなら防水性能もありますし、軽くて、事務所と電話で連絡も取れる。冷凍庫の中でその場でQRコードを読んで確認・登録できるのは、現場にとって大きな価値です。

冷凍庫内でもスマートフォンを活用
佐藤様:QRコードで照合するので、ピッキングのミスが減りました。出庫が月に3万件を超えるので、ミスが減るのは本当に助かります。在庫の確認も、以前はパソコンの前まで戻る必要がありましたが、現場ですぐに確認できるようになりました。当社は基本的に入庫はRPAで自動化しているので、QRコード・スマホの効果は「現場での確認のしやすさ」と「ミスの削減」に表れています。

桐生様:入庫の記録は基本的にRPAで自動化しているので、手入力の負担はありません。あわせて、2025年5月にプランを変更して、zaicoの発注機能(FAX・メール送信)も使えるようにしました。以前は在庫が足りなくなると別途ファックスの確認が必要で手間でしたが、zaicoから発注できるようにすれば、その手間も省けると考えています。

決め手は「スマホ活用」と「毎日進化」。今後は工場製品の管理にも広げたい
佐藤様:スマホで現場が回せることと、機能が毎日のように進化していることです。基幹システムを全部入れ替えるのは現実的ではないので、足りない賞味期限管理をzaicoで補える点が私たちに合っていました。中小企業にとっては、大きなソフトを一気に入れるのは難しい。まずスモールスタートして、やりたいことが決まってきたら肉付けしていける。これがzaicoの一番の魅力だと思います。レスポンスの速さもありがたく、既存のシステムを作り込むより、新しいシステムを取り入れるスピードのほうが大事だと感じています。これから世の中の進化とともに一緒に伴走してもらえる、と思えたのが決め手でした。
佐藤様:出庫作業と棚番(保管場所)の入力は、もっとスムーズにしたいところです。出庫が月3万件と多いですし、棚番を固定にするかフリーにするか、倉庫の運用の仕方もまだ固め切れていません。夏休みの棚卸のタイミングで、受発注をしている事務スタッフももっとzaicoの運用に巻き込んで、ルールを整えていく予定です。
佐藤様:今は仕入れた食材の管理が中心ですが、今後は自社で製造している工場製品の管理も広げていきたいです。基幹システムで期限管理ができずに困っている食品会社さんは多いと思います。zaicoを併用するだけで大きく変わりますし、品目が多くてもスマホとQRで現場が回せます。ぜひ試してみてほしいですね。
貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました!
食品卸・製造業の在庫管理を、置き換えではなく「補完」で効率化
今回は、マルヒ食品株式会社様のzaico導入事例をご紹介しました。基幹システムでは難しかった賞味期限管理を、置き換えではなく「併用」で補い、全品の目視チェックからリストによるポイントチェックへ。QRコードとスマホを使うことで、延べ3日かかっていた棚卸を1日に近づけ、冷凍庫の中でもその場で在庫を確認できるようになりました。
zaicoは、必要な機能からスモールスタートし、現場に合わせて段階的に育てられるのが特長です。
食品の賞味期限・多品目管理に課題を感じている方、基幹システムだけでは手が届かない在庫管理から卒業したい方は、ぜひマルヒ食品株式会社様の導入事例をご参考ください。

