月70時間超の作業削減!zaico×自社システム連携で実現した「協力工場の在庫可視化」と「トレーサビリティ革命」

会社・団体名
株式会社ニフコ
業種
その他製造・メーカー
従業員数
1001〜5000名
地域
関東
管理物品
部品 / 製品・商品 / 資材
課題
過剰在庫・欠品をなくしたい / 複数拠点で利用したい
活用機能
QRコード・バーコードスキャン / 入庫・出庫(予定)データ登録 / 変更履歴 / API連携

2026/3/31

NIFCO様のzaico導入事例

株式会社ニフコ様:在庫管理 基本情報

  • 管理している物品:プラスチック製品の完成品、製造資材、材料
  • 管理している品目数:約1,500品目
  • zaico導入前の在庫管理方法:紙やエクセルで管理していた
  • 利用開始:2019年
  • 利用頻度:毎日
  • 利用人数:11名
  • バーコード・QRコード利用:あり

zaico導入前に抱えていた在庫管理の課題

  • 協力工場の在庫が可視化できていない
  • 協力工場の出荷ピッキング・報告作業に時間がかかる
  • ミスの原因を調べるのに時間がかかる

zaico導入によって得られた効果は?

  • リアルタイムな在庫状況を可視化できた
  • 出荷ピッキングは3分の1、報告作業は20分の1に作業時間が削減できた
  • トレーサビリティが向上し、ミスの原因を調べる時間が100分の1に減った

株式会社ニフコ様に、zaico導入前の課題から導入後の効果までを伺いました!

自動車や住宅用プラスチック製品のグローバルサプライヤーである株式会社ニフコ(以下、ニフコ)様。同社のLife Solutions Companyは、主要な委託先である株式会社シコー化成(以下、シコー化成)様との間で、在庫状況の可視化と出荷業務の効率化という課題を抱えていました。

そこで、zaicoのAPIを活用し、自社開発のピッキングシステム「NIFPICK(ニフピック)」と連携させることで、リアルタイムな在庫管理体制を構築。その結果、月間60時間かかっていた出荷報告作業が3時間に激減し、アナログ管理からの脱却と大幅なコストダウンに成功しました。現場と事務、そして企業間の連携を劇的に変えたDXの舞台裏を、ニフコの枝様、矢込様、シコー化成の石井様に詳しくお聞きしました。

NIFCO様の在庫導入事例

写真左から、ニフコ 枝様、シコー化成 石井様、ニフコ 矢込様

導入の背景と課題:可視化できていなかった協力工場の在庫と、手作業の限界

ニフコで住生活分野等を扱うLife Solutions Company様では、主力製品であるプラスチック製品の製造を、協力工場として長年パートナーシップを築いてきたシコー化成様に一部委託しています。しかし、両社の間には「在庫が可視化できていない」という大きな壁がありました。

以前は製品が急に廃番になった際、工場に残っている材料の在庫数量が分からず、結果として多くの在庫を廃棄せざるを得ないリスクを抱えていました。

また、現場にも課題がありました。10年ほど前、誤った部品を出荷してしまい、お客様にご迷惑をかけてしまうというトラブルが発生。二度とこのようなミスを起こさないよう、ITの力で現場を支える必要がありました。

zaico導入の決め手:現場が迷わない「操作性」と、圧倒的な「費用対効果」

数あるシステムの中からzaicoを選ばれた理由は、現場での使いやすさと導入コストのバランスにありました。

  • 在庫管理に特化したシンプルさ
    多機能すぎて複雑なシステムとは異なり、zaicoは「在庫管理」という本来の目的に特化しています。そのため現場スタッフからも「実用的で使いやすい」と好評でした。
  • 現場が主役のシステム構築
    ピッキング用の自社アプリ「NIFPICK」とAPIで連携でき、ピッキング作業と在庫データをスムーズに繋ぐことで、現場の負担を軽減するオペレーションを構築できる点がニーズに合致しました。
  • 最適なコストパフォーマンス
    高価な大規模システムを導入せずとも、zaicoなら月額コストを抑えながら自社の業務に最適化した仕組みを構築できることから導入に至りました。

現在の運用と活用工夫:生産登録と同時に「使った在庫」を自動計算

シコー化成様の現場では、自社システム「NIFPICK」とzaicoがシームレスに連携し、朝の準備から出荷まで効率よくデジタル化されています。業務の流れは以下のとおりです。

1.生産計画に基づいたラベル発行
当日の生産計画に合わせ、完成品の梱包箱等に貼付するラベルを発行します。
NIFPICK上でロット番号と日付を入力。必要枚数はあらかじめ決められた数が表示されます。ワンクリックでPDF形式のラベルが作成されるので、これを印刷します。

 

NIFCO様のzaico導入事例 NIFPICK メインメニュー(イメージ)

NIFPICK メインメニュー(イメージ)

 

NIFCO様のzaico導入事例 ラベル発行画面(イメージ)

ラベル発行画面(イメージ)

2.生産
製品を生産(製造)します。

NIFCO様のzaico導入事例 シコー化成様の生産工場

シコー化成様の生産工場

 

NIFCO様のzaico導入事例 組み立て作業場

組み立て作業場

 

3.生産登録(出庫登録)
生産が完了したら、作業報告書を作成し、NIFPICKで生産登録を行います。
生産完了数を入力すると、自動的に、使った材料の数が算出されます。登録ボタンを押すとAPIでzaicoに自動連携し、出庫データが作成されて「材料」の在庫数量が減ります。同時に、「完成品」の在庫数量が増えます。

NIFCO様のzaico導入事例 NIFPICKで生産登録(画面はイメージ)

NIFPICKで生産登録(画面はイメージ)

 

NIFCO様のzaico導入事例 APIでzaicoの出庫データも自動作成されます(画面はイメージ)

APIでzaicoの出庫データも自動作成されます(画面はイメージ)

 

4.出荷作業
NIFPICKで出荷登録をします。するとピッキング表が出力され、ハンディターミナルにピッキングリストのデータが連携されます。
このハンディターミナルを使って、倉庫で出荷作業を行います。

NIFCO様のzaico導入事例 スマホとしても使えるハンディターミナル。zaicoアプリもダウンロードして使用できます

スマホとしても使えるハンディターミナル。zaicoアプリもダウンロードして使用できます

 

NIFCO様のzaico導入事例 箱の側面に貼ってあるラベルをハンディでスキャンします

箱の側面に貼ってあるラベルをハンディでスキャンします

まず、ハンディの赤外線スキャンで箱に貼ったラベルのQRコードを読み込みます。すべてのスキャンが終わると、実績データがCSVで添付されたメールが立ち上がります。これをシコー化成様からニフコ様へ送付することで、出荷報告が完了します。

また、zaico側もAPI連携で「完成品」の出庫登録が自動的に完了します。

ニフコ様のzaico導入事例 運用フロー図

資材の「受領登録」もリストから選ぶだけ。報告用データも自動作成

資材が工場に届いた際の「受領作業」も、NIFPICK上で完結します。

画面には「今日入荷予定の資材」がリスト化されて表示されているため、現場担当者は届いたモノを選んで登録ボタンを押すだけ。もし予定数と実際の入荷数が異なる場合も、その場で数量を修正して登録できます。

この「受領登録」を行うと、裏側でAPIが走り、zaicoの在庫数が自動で加算(入庫登録)されます。さらに、工場からニフコ様へ送るための「受領報告データ」も同時に作成されるため、別途報告書を作る手間もゼロになりました。

導入後の効果と変化:出荷報告が60時間から3時間に。トレーサビリティも劇的に向上

NIFPICK×zaico導入後、ニフコ・シコー化成双方の業務効率が劇的に向上しました。

1. 出荷報告と登録作業の劇的な短縮
これまで1つずつ手作業で行なっていた出荷報告データの作成は、スキャン完了と同時にメール添付用のCSVが自動生成される仕組みにより、月間60時間からわずか3時間へと短縮されました。

2. 廃盤時の在庫ロス・廃棄コストを削減
ニフコ側からシコー化成の在庫がリアルタイムで見えるようになったことで、製品終息時の「構成品の余り」を正確に把握できるようになりました。

「製品が突然廃番になっても、工場にある在庫が可視化されたことで、ムダな廃棄を未然に防げるようになりました」(ニフコ 矢込様)

3. トレーサビリティ調査が大幅に簡略化
以前は不具合時の調査におよそ4時間を要していましたが、今はzaicoで検索するだけで済むので、約2分で確認できるようになりました。

「トラブル発生時に、紙をめくって探すという不毛な作業がなくなりました」(ニフコ 矢込様)

NIFCO様のzaico導入事例 導入効果

自社システムと連携して現場の在庫を見える化するなら「zaico」

今回は、株式会社ニフコ様のzaico導入事例をご紹介しました。ニフコ様は、現場が使いやすい自社システム「NIFPICK」とzaicoをAPI連携させることで、協力工場の在庫可視化と出荷業務の大幅な効率化を実現されました。現場の「ミスへの不安」を取り除き、事務方の「膨大な手作業」を解放する今回の手法は、現場の混乱を避けつつ確実なDXを推進する理想的なモデルケースと言えます。

zaicoは、スマートフォンで手軽に始められる在庫管理アプリであると同時に、今回のようにAPI連携を活用することで、自社の生産管理システムや独自アプリの「在庫データベース」としても柔軟に機能します。大規模なシステム開発を行わず、低コストかつスピーディーに、自社業務に最適化された高度な在庫管理環境を構築できる点が大きな特長です。

協力工場や委託先の在庫が見えないとお悩みの方、自社システムと連携して入力作業を効率化したい方は、ぜひニフコ様の導入事例をご参考ください。