「在庫管理をデジタル化したいけど、初期費用や月額費用はできるだけ抑えたい」そんなニーズを持つ企業の強力な味方となるのが、無料で使える在庫管理アプリです。
しかし、当然のことながら、無料で有料アプリと同様の高度な機能をフルで使えるわけではありません。
在庫管理の無料アプリを使うメリットと有料アプリとの違い、無料アプリが適している企業を解説します。
在庫管理の無料アプリはある?
在庫管理アプリは、スマホやタブレットで手軽に在庫の入庫・出庫・棚卸しなどを記録できるツールです。
さまざまな開発ベンダーからアプリが提供されており、中には無料で利用できるものもあります。
しかし、一口に「在庫管理の無料アプリ」と言ってもその形態には、大きく「完全無料」と「フリーミアム」の2種類に分かれます。
完全無料のアプリは、すべての機能を無料で利用できる形態です。
その多くは、アプリ内に広告を表示することで運営費を賄っています。
個人事業主やごく小規模な利用を想定している場合が多く、機能は基本的なものに限定されている点が特徴です。
一方、「フリーミアム」は「フリー(無料)」と「プレミアム(有料)」を組み合わせた言葉です。
基本機能は無料で利用できますが、より高度な機能や大規模な利用を求める場合は有料プランへのアップグレードが必要になります。
多くの在庫管理アプリがこのフリーミアムモデルを採用しています。
在庫管理の無料アプリを検討する場合には、この違いを理解して利用するようにしましょう。
在庫管理の無料アプリを使うメリット
在庫管理の無料アプリは、初期投資なしで在庫管理の改善に着手できるという、大きな魅力があります。
在庫管理の無料アプリを使うメリットを紹介します。
コストをかけずに在庫管理をデジタル化できる
最大のメリットは、コストをかけずに在庫管理をデジタル化できる点です。
有料アプリでは、初期費用や月額利用料が必要ですが、無料アプリを使えば、費用をかけずに紙やエクセルでの管理から脱却できます。
これにより、手書きによる記入ミスや読み間違い、エクセルファイルの破損や更新漏れのような人為的ミスを防ぐことが可能です。
まずはコストゼロでデジタル化の第一歩を踏み出し、その効果を実感できるのが無料アプリの強みといえるでしょう。
有料プランを導入する前に操作や機能を確認できる
多くの無料在庫管理アプリが採用しているフリーミアムモデルは、将来的な有料プラン導入を検討している企業にとって有効です。
有料プランを契約する前に、無料プランで実際の操作性や基本的な機能を試せます。
高機能なシステムを導入しても、現場で使いこなせなければ意味がありません。
無料プランをお試し期間と位置づけることで、導入後のミスマッチを防ぎ、自社に本当にフィットするシステムを確信を持って選べます。
複数のアプリを気軽に比較検討できる
どの在庫管理アプリが自社に最適かを見極めるためには、実際に使ってみるのが一番です。
無料アプリであれば、気になる複数の候補を気軽にダウンロードし、同時に試用して比較検討できます。
それぞれのアプリで同じ業務をシミュレーションしてみることで、それぞれの強み・弱みが明確になり、自社に適したアプリを客観的に判断できるでしょう。
在庫管理の無料アプリと有料アプリの違い
無料アプリは手軽に始められる一方で、本格的な運用を考えた場合、有料アプリとの間には明らかな違いが存在します。
事業の成長や業務内容の変化に対応していくためには、これらの違いを正しく理解し、将来的な移行も視野に入れておくことが重要です。
在庫管理の無料アプリと有料アプリの主な違いを解説します。
利用できる機能やユーザー数の制限
無料アプリでは、利用できるユーザーが1名のみに限定されていたり、登録できる在庫の品目数に上限が設けられていたりすることが一般的です。
一方、有料プランでは機能やユーザー数の制限が取り払われ、高度で組織的な在庫管理が実現できます。
事業規模が拡大し、在庫管理に関わる人が増える場合は、有料プランへの切り替えが必要になる可能性が高いでしょう。
データ保存量や履歴管理の制限
データの保存容量や履歴の管理も、無料と有料で大きく異なるポイントです。
無料プランでは、保存できるデータ量に上限があったり、履歴の閲覧期間が一定期間に制限されていたりする場合があります。
一方、有料プランでは、データ保存量が無制限、あるいは大幅に緩和され、過去の全履歴を永続的に閲覧・管理できることが一般的です。
これにより、長期的な視点でのデータ分析や、トレーサビリティの確保が可能になります。
サポート体制の有無
安心してシステムを運用する上で、サポート体制の充実は欠かせません。
無料プランの場合、サポートはFAQページの閲覧やメールでの問い合わせに限られることが多く、迅速な問題解決が難しい場合があります。
一方、多くの有料プランでは、電話やチャットによるリアルタイムのサポート、導入支援などのサポートが提供されます。
特にITツールの導入に不安がある企業や、業務を止められない現場では、サポート体制に注意が必要です。
在庫管理の無料アプリが適している企業や現場
ここまで見てきたように、在庫管理の無料アプリは機能やサポートに制限があるものの、「それでも十分」という企業や現場にとっては、有効な選択肢となります。
重要なのは、自社の状況や目的に合ったツールを選ぶことです。
具体的にどのような企業や現場で無料の在庫管理アプリが効果的に活用できるのでしょうか。
在庫管理の無料アプリが適しているケースを紹介します。
在庫点数が少ない小規模な店舗や個人事業主
取扱商品が数十点から100点程度の小規模な店舗や個人事業主にとって、無料アプリは最適な選択肢です。
商品数が限られている場合、無料プランの登録数制限にかかることなく、すべての在庫を管理できるでしょう。
また、ユーザー数も1〜2名で十分な場合が多く、無料プランの制限内で問題なく運用できます。
無料アプリは、小規模な店舗や個人事業主が「まずは在庫の数を正確に把握する」という基本的なデジタル化の実現に最適です。
紙やエクセルから初めて在庫管理アプリに移行する企業
「これまで紙の台帳やExcelで管理してきたが、限界を感じてアプリに移行したい」という、在庫管理アプリの導入が初めての企業にも、無料アプリは適しています。
本格的なシステム導入には、費用と時間、現場への定着が必要です。
まずは無料アプリを利用することで、新しいオペレーションに慣れるための準備期間を設けられます。
また、従業員のITリテラシー向上や、デジタル化への心理的なハードルを下げるためのツールとして活用すれば、本格的なシステム導入をスムーズに進めるのにも役立つでしょう。
イベントや期間限定ショップでの活用
期間限定で運営されるポップアップストアや、イベント会場での物販など、一時的な在庫管理が必要な場面でも無料アプリは有効です。
数日間から数ヶ月のような短期間の運用のために、高額なシステムを契約するのはコストパフォーマンスが良くありません。
無料アプリであれば、必要な期間だけ手軽に利用し、プロジェクト終了後はすぐに利用を停止できます。
設営や撤収の際も、スマートフォンやタブレットさえあればすぐに在庫管理を開始・終了できるため、フットワークの軽さが求められる現場に最適です。
在庫管理アプリzaicoの無料プランの内容
ここまで在庫管理の無料アプリの選び方や活用シーンを解説してきました。
具体的な選択肢として、無料から使える在庫管理アプリ「クラウド在庫管理システムzaico」をご紹介します。
zaicoの無料プランの利用方法
zaicoでは、利用規模に合わせた有料プランのほかに、無料プランも提供しています。
無料プランの利用はとても簡単です。
まず、弊社の公式ページで無料アカウントを作成します。
無料アカウントを作成すると、有料プランの機能が使える無料トライアル期間が始まるので、zaicoの機能を存分にお試しください。
無料トライアル終了後に、有料プランへ移行するか、無料プランを継続するかを選択できます。
無料トライアル中は決済情報を登録する必要がないため、勝手に有料プランに移行して、意図せず料金が発生する心配もありません。
「まずは試してみたい」という方のために、導入のハードルを低くしているのが特徴です。
zaicoの無料プランで使える主な機能
続いて、zaicoの無料プランでどのような機能が使えるのかを見ていきましょう。
無料プランの主な提供機能は以下のとおりです。
- 最大200件までの在庫登録
- 入庫/出庫データの登録・検索
- 最大200件までのCSVインポートでの入庫/出庫データの一括登録
- コードスキャンで在庫データ検索
- 発注書・納品書の出力
- コードスキャンで在庫データの検索
まずはこれらの基本機能を使いこなし、在庫管理をデジタル化するメリットを体感してみてください。
無料から使える在庫管理アプリならzaico
無料アプリはコストを抑えて在庫管理を始めたい企業にとって、効果的な選択肢です。
ただし、機能やサポートに制限があるため、自社の規模や目的に合った製品やサービスを選ぶことが重要です。
無料から使える在庫管理アプリをお探しなら、「クラウド在庫管理システムzaico」をご検討ください。
事業が成長し、「複数人で管理したい」「ECサイトと連携させたい」「より詳細なデータを分析したい」といった新たなニーズが生まれたときには、いつでもシームレスに有料プランへの移行も可能です。


