倉庫担当者は「ステータス」を変えるだけ。カンタン操作でミスなく入出庫、在庫のゆくえが一目で分かる!

会社・団体名

株式会社フライトソリューションズ

業種

その他

従業員数

101〜1000名

地域

関東

管理物品

部材 / 製品/商品 / 資材

課題

棚卸を効率化したい / 紙やエクセルでの管理をなくしたい / どこに何があるか把握したい

活用機能

入庫/出庫(予定)データ登録 / 画像登録 / ユーザーグループ / 保管場所登録 / 絞り込み検索 / 数量移動 / 棚卸の記録 / セット品管理

2025/7/3

株式会社フライトソリューションズ様:在庫管理基本情報

  • 管理している物品:製品、部材、副資材(梱包材など)
  • 管理している品目数:130品目
  • zaico導入前の在庫管理方法:エクセルに記録していた
  • 利用開始:2025年
  • 利用頻度:毎日
  • 利用人数:5名
  • バーコード・QRコード利用:なし

zaico導入前に抱えていた在庫管理の課題

  • エクセル管理は入力ミス・記入漏れが発生しやすく、在庫の所在がわからなくなることがあった
  • 倉庫とのやりとりがメールのため、リアルタイムな情報共有ができない
  • 棚卸後に複数のエクセル表を更新しなければならず、工数が多い

zaico導入によって得られた効果は?

  • ミスが起きてもすぐに気づいて修正できるので、在庫の管理・把握の精度が上がった
  • クラウド上でリアルタイムな在庫状況を共有できるようになった
  • 棚卸作業が簡略化され、業務負担を軽減できた

株式会社フライトソリューションズ様に、zaico導入前の課題から導入後の効果までを伺いました!

決済端末の設計から開発まで、トータルサポートを行う株式会社フライトソリューションズ様。端末本体や付属品、梱包材の在庫をzaicoで管理されています。

フライトソリューションズ様の製品

以前はエクセルで管理されていましたが、入力漏れなどのミスや棚卸作業の工数が多く、取り扱い物品が増えていく中で効率的な管理に限界を感じていました。
複数の在庫管理システムを比較検討し、

  • 画面や操作がシンプル
  • 導入コスト、ランニングコストが抑えられる
  • 半年間サポートが付く
  • スマホで入庫・出庫ができる

という理由から、zaicoを導入いただきました!

今回は、zaicoを導入してくださったプロダクト&フィナンシャルサービス事業部の山崎様と田淵様に、具体的な運用方法や効果について伺いました。

プロダクト&フィナンシャルサービス事業部 山崎様(写真右)、田淵様(写真左)

製品と副資材をzaicoで管理。出荷時は「セット品」としてまとめて出庫登録

zaicoで管理している物品について教えてください。

山崎様:当社は決済端末サービスの設計・開発を手がけています。zaicoでは、決済端末とタブレット端末、それに付随するケーブルなどの部品、製品を出荷するときの箱や緩衝材といった副資材を、全部で130品目ほど管理しています。

フライトソリューションズ様の在庫一覧画面

田淵様セット品管理機能も活用しています。製品本体に加え、ケーブルなどの付属品や、タブレットを入れるための化粧箱、緩衝材のような副資材をまとめて1セットとして出荷するケースが多いため、これらを「セット品」として登録しています。

製品構成に応じて複数のセットパターンがあり、現在は約10種類のセット品を登録しています。出荷のたびに、該当するセット品を選んで出庫登録を行なっています。

セット品IDやセット名で検索することも可能です

zaicoにどのような情報を登録していますか?

田淵様:商品コードや入庫日、仕入単価、ロットを識別するための仕入ナンバーなどを登録しています。

また、画像登録機能も活用しています。写真を登録しておくと、棚卸時の確認に役立つのはもちろん、入社間もない社員には、製品名と現物を一致させるのに大変便利です。視覚的な情報が業務理解を促進してくれるため、現場の教育ツールとしても機能しています。

zaicoはどなたが使用されていますか?

田淵様:私たちが所属する生産管理部と、倉庫担当、経理担当でユーザーグループを分け、それぞれ必要な情報だけを見られるように設定してzaicoを利用しています。物品マスタの登録や、入庫・出庫登録をするのは、生産管理部と倉庫担当です。経理担当は、主に金額などの情報を見ています。

受注してからお客様へ納品するまでの流れを教えてください。

山崎様:当社は基本的に受注生産です。お客様からご注文をいただいたら、協力工場へ発注をかけ、必要な部品を手配します。部品が工場に納品されたら、生産工程へと進みます。完成したら倉庫へ保管され、検品をして合格品をお客様先へ発送する、というのが主な一連の流れです。

田淵様:zaicoの操作は、まず協力工場へ発注をかけるタイミングで、本社で製品の入庫データ登録をします。発注品が倉庫へ入庫される予定日を登録し、ステータスは「発注済み」にしておきます。

発注品が倉庫に納入されたら、倉庫担当者がタブレットでzaicoの入庫ステータスを「入庫済」に変更します。

本社で製品完成の連絡を受けたら、今度は製品の出庫データを作成し、ステータスは「出庫前」としておきます。倉庫からお客様へ製品を出荷したら、倉庫担当者が出庫ステータスを「出庫済」に更新して、処理は完了です。

エクセル管理に感じた限界。目指したのは「リアルタイム共有」と「在庫金額の可視化」

zaico導入前はどのような課題がありましたか?

山崎様:以前はエクセルに手入力で在庫管理をしていましたが、シートが複数あり、更新や修正作業が煩雑でした。そのため入力漏れや修正ミスが頻発し、取り扱う品目数が増えていく中で、管理に限界を感じていました。口頭での情報伝達によるコミュニケーション齟齬も、ヒューマンエラーの原因となっていました。

フライトソリューションズ様の保管倉庫。需要の拡大で取り扱い物品は年々増えています

山崎様:情報共有のしづらさも大きな課題でした。倉庫とのやり取りはメールで行なっていましたが、倉庫担当者は常にメールを確認できるわけではなく、入出庫があってもリアルタイムに連絡が届かないケースが少なくありませんでした。その結果「本当に入庫されたのか?」と不安になり、電話で確認する手間も発生していました。

zaico導入のきっかけ、背景は?

山崎様:在庫管理システムを入れる目的は、「在庫情報のリアルタイム共有」と「在庫金額の可視化」でした。エクセル管理で頻発していたトラブルの解消はもちろん、キャッシュフローの管理もできるのが理想でした。

zaicoなら、単に数量を管理するだけではなく「何をいくらでいくつ仕入れたか」「何がいくらで売れたか」といった経理的な情報も可視化できるため、導入を決定しました。

zaicoの導入で、以前の課題は解消されましたか?

山崎様:まず、ヒューマンエラーの検知スピードが格段に上がりました。エクセルで管理していた頃はミスに気づかないまま処理が進んでしまい、後になって判明するケースが多かったのですが、zaico導入後は、もしミスが起きてもマスター内の変更履歴を確認することで、在庫数のズレやその原因がすぐにわかるようになり、修正も迅速にできるようになりました。

また、当社ではお客様ごとに製品をカスタマイズすることがあり、倉庫から一度本社へ送ってソフトウェアを組み込むのですが、以前は「在庫を移動したのにデータが更新されていない」という理論在庫と実在庫のズレがしばしば発生し、在庫が行方不明になることもありました。

zaico導入後は、「数量移動」機能を使って保管場所の変更が簡単にできるため、在庫の所在が不明になることはなくなりました。履歴も残るので、後から経緯を辿ることもできてとても助かっています。

スマホからも簡単に在庫の移動ができます(画像はイメージ)

山崎様:情報共有も円滑になりました。倉庫担当者がzaicoでステータスを変更するだけで情報が即時反映されるようになり、入庫ステータスを見れば現物が到着しているかどうかがわかるので、確認の手間が大幅に削減されました。

zaicoの運用を現場に定着させるために工夫したことはありますか?

山崎様:倉庫担当者の負荷をできるだけ軽くするように配慮しています。在庫のマスタ登録や入出庫データの登録など、大部分の操作は私たち生産管理部で対応し、倉庫担当者には「モノが入ってきたらステータスを『入庫済』にする」「モノを出したら『出庫済』にする」という操作だけをしてもらっています。

簡単な運用なので倉庫担当者もすぐに慣れ、実務としてスムーズに定着することができました。

棚番号を振って在庫を保管。棚卸はスマホ一台で負担なく

棚卸はどのように実施されていますか?

田淵様:当社では、倉庫の棚に棚番号を付与して物品を保管しています。毎月の棚卸では、zaicoのスマホアプリで棚番号ごとに検索をかけ、実在庫とシステム上のデータを突き合わせて確認しています。

棚番号ごとにスマホアプリで検索をかけ、棚卸をしています

田淵様:パレットのサイズや運用の都合上、一つの製品が複数の棚にまたがって保管されたり、空いた棚に別の製品が移動されることがあるため、保管場所は非常に流動的です。こうした事情から、QRコードによる管理はあえて行なっていません。

zaico導入により、棚卸業務は改善されましたか?

田淵様:zaico導入前は、全品目ではなく「動きがあったもの」に絞って最低限のカウントをすることしかできていませんでしたが、今は在庫管理の精度が上がったことと、作業が簡略化されたことから全品目の棚卸が可能になりました。

棚卸作業は私一人で行いますが、スマホ一台で、4〜5時間もあれば完了するので、大きな負担なく運用できています。

棚卸ワークスペースを使うと、棚卸差異が出たらすぐにわかりますし、差異の理由をメモに残すこともできるので、管理や記録、確認がスマホ一つで完結できてとても助かっています。

フライトソリューションズ様の棚卸一覧画面

今後は社内資産や貸出品の管理もzaicoに集約したい

今後、zaicoをどのように活用していきたいですか?

田淵様:今後は、販売製品だけでなく、デモ機やテスト機といった社内利用のための在庫もzaicoで一元管理したいと考えています。今はエクセルで管理していますが、たとえば「このテスト機は誰が使用しており、いつ返却予定なのか」という情報が即座に把握できないため、現場で混乱が発生するケースがあります。

こうした社内利用品が誤って販売製品として出庫されてしまうと、販売可能な在庫が不足するリスクもあるため、早期にzaicoの運用に組み込んでいきたいです。現時点でも、グルーピング機能などをうまく活用して、社内資産や貸出品なども明確に区別して管理できるようにしたいと思っています。

大変参考になるお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

情報通信業、受注生産品の在庫管理にzaico

今回はフライトソリューションズ様に、zaicoの導入効果や具体的な活用方法についてお聞かせいただきました。zaico導入によって在庫のリアルタイムな把握、棚卸業務の効率化、倉庫との連携簡略化など、さまざまな業務改善を実現されたことに加え、セット品運用など、業務の複雑さに応じた工夫についても伺えました。ぜひご参考ください。

フライトソリューションズ様でご活用いただいているユーザーグループ機能やセット品管理機能を含め、zaicoのすべての機能が使えるproプラン(月額49,800円〜)にご興味のある方は、専任スタッフへオンラインでご相談いただけます。ぜひお気軽にお申込みください。

※掲載内容は2025年7月3日時点の情報に基づいております。今後の事業方針・運用状況等により、記載の使用内容は予告なく変更となる場合がございます。