海外拠点との情報共有の労力を軽減!在庫状況の把握がリアルタイムに!

会社・団体名

ナストーコーポレーション

業種

製造・メーカー

従業員数

51〜100名

地域

関東 / 近畿

管理物品

製品/商品

課題

紙やエクセルでの管理をなくしたい / 複数拠点で利用したい

活用機能

入庫/出庫(予定)データ登録

2022/3/16(2025/7/24更新)

抱えていた課題

  • 海外に複数拠点ができ、拠点間のデータ共有が困難
  • エクセルでの管理で最新のデータかどうかわかりづらい

導入・活用効果

  • WEB上で管理できるようになり、情報共有の労力がなくなった
  • リアルタイムで状況が把握でき、複数人で同時に作業が可能になった

zaico選定理由

  • 簡単に使えて導入しやすい
  • 写真を登録して管理できる

タオル製品の企画、製造を行う1871年創業の株式会社ナストーコーポレーション。
海外を含む複数の生産拠点をもち、拠点間の発注管理にzaicoを利用されています。
今回は、川上様、橘田様、李様、清水様、佐様、吉田様にお話をお伺いしました。


海外を含む複数の拠点間のデータ共有が困難。エクセルでの管理も限界に。

弊社は国内では大阪、東京、海外では中国とベトナムに拠点があります。中国やベトナムでは製造はしておらず、協力工場で製造したタオルをバイヤーとしてコンテナにまとめて輸出しています。

‐zaico導入前の課題は?

海外の拠点である中国にベトナムが加わり、各拠点間のデータの共有が難しくなっていました。

当初はエクセルでの管理で、メールで各拠点にエクセルデータを送り、現地で入力してもらうといったアナログな管理方法でした。エクセルで管理するとどこの拠点に何が何個あるのかを把握するのに中国やベトナムの入力待ち、送付待ちなどがあり時間がかかることも。メールでのやりとりを繰り返すことで、どのデータが最新のものなのかわからなくなってしまうような状況も発生していました。

また、エクセルが届いたところから順番に発注をするなど商品本部1人しか発注作業を行えなかったことも課題のひとつだったと思います。

zaicoを選んだその理由は?

WEB上で管理できるものを探して、様々なツールを試してみました。多機能な在庫管理ツールもありましたが、価格も高く、導入するにはハードルが高かったと思います。その点、zaicoは簡単に使えて手頃な価格なので導入しやすかったです。シンプルな操作で中国やベトナムでの教育も負担にならないと感じました。

以前の運用で画像を使った管理をしていたので、画像を登録できる点もよかったです。実際に業務に従事している社員が探したからこそzaicoに辿り着けたのだと思います。

zaicoを使った業務フロー

商品本部のある日本本社(大阪)と、製造拠点である海外(中国、ベトナム)で情報連携をするためにzaicoを使用しています。大阪から海外へ製造指示を出し、海外から国内へ商品が届くという流れを管理しており、通常の在庫管理というよりは拠点間の案件管理としてzaicoを使っています。

具体的には、業務内容に応じてzaicoのアカウントを3つ作成し、運用しています。

①本社↔︎海外拠点間での案件管理
②カスタマイズタオルの発注管理
③資材メーカーの国内・海外拠点、自社国内・海外拠点の計4拠点間での案件管理

それぞれの運用フローと業務改善効果は次のとおりです。

①本社↔︎海外拠点間での案件管理

タオルを製造するにあたり、日本本社と海外拠点とのやりとりを管理するためのアカウントです。

まず日本本社から、海外拠点へ製造指示を出します。このとき本社ではzaicoで入庫登録を行い、製造する物品データの在庫数を増やします。

本社からの製造指示を受け、海外拠点ではタオルの製造を開始します。製品が完成したら、zaicoで「ステータスなし」の出庫予定登録をします。船便で日本へ発送・納品したら、日本本社で該当の出庫予定データを「出庫済」にステータス変更します。この操作により、在庫データの数が減ります。在庫数が0になったら、すべての納品完了となります。

ナストーコーポレーション様のフロー図

zaico導入による最大のメリットは、日本本社と海外拠点との間の情報連携が改善されたことです。以前はメールでのやり取りに頼っていたため、「今いくつ製造されたのか」「きちんと発送されたのか」といった進捗状況の把握が困難でした。

現在は、zaicoを開けばすぐに製造進捗や納品状況をリアルタイムに把握できるので、確認のためのやりとりが不要になり、業務が効率化されました。

海外拠点と共有している在庫データ例

zaicoの機能の中で、特に便利だと思うのは「エクセル発注書作成くん」です。この機能を使えば、商品(タオル)の画像を発注書に載せることができるため、取り違えなどのミスが減ります。画像を見て誰もが正しく物品を特定できることに加え、税関を通過する際の確認書類としても活用できるので、助かっています。

②カスタマイズタオルの発注管理

このアカウントでは、カスタマイズタオルの発注のみを管理しています。

注文が入ったら、まず新規在庫データをzaicoに登録します。そして国内の印刷会社(協力会社)へ発注し、zaicoで入庫登録をします。zaicoで発注書を作成し、印刷会社へ送付したらzaicoの操作は完了です。

ナストーコーポレーション様のフロー図

過去に受注生産した商品が、zaicoに商品マスタとしてどんどんアーカイブされていくので、カタログのように利用しています。同じお客様から再度注文が入ったときに、写真や仕様書も含めた過去の注文情報をzaicoですぐに検索・参照できるので、コミュニケーションコストを大きく削減することができています。

③資材メーカーの国内・海外拠点、自社国内・海外拠点の計4拠点間での案件管理

資材の受発注を管理するためのアカウントです。ナストーの日本本社と海外拠点、資材メーカーの日本本社と海外拠点の計4か所で、zaicoを利用しています。

まず、国内本社から国内資材メーカーへ資材を発注し、zaicoで発注品の入庫登録をします。次に、国内資材メーカーが発注品の在庫データに仕様書(画像)を添付し、海外拠点へ資材の手配指示を出します。

資材メーカーの海外拠点で資材を手配したら、直接当社の海外拠点へ納品してもらいます。このときzaicoで出庫登録をして、発注品の在庫数を減らすという流れです。
zaicoで該当の在庫数が0になったら、すべての資材が納品されたことになります。これをナストーの海外拠点で確認したら、「資材が揃った=製造開始の合図」となり、製造をスタートします。

ナストーコーポレーション様の導入事例

これまではエクセルで管理をしていましたが、手入力のため商品名に表記ゆれがあったり、モノの種別(紙、ビニールなど)がわかりづらかったりといった課題がありました。

現在は、資材メーカーとアカウントを共有してzaicoで管理することで、誤発注を防ぎ、画像や仕様書で正確な情報を共有することができるようになりました。

また、zaicoを見るだけで製造の進捗状況がわかるので、コミュニケーションコストが減り、短納期へも対応できるようになりました。

リアルタイムで状況把握でき、情報共有の労力も軽減!

zaicoを導入してすぐは、表示項目が異なるなど以前の管理方法との違いで戸惑いもありましたが、一度慣れてしまえば問題なく使用できています。

メールでのエクセルデータのやりとりが不要となり、情報共有の労力も少なくなりました。海外の拠点にいくつ商品があるのかがリアルタイムにzaicoをみれば分かる事によって、いつ輸出できて、いつ日本で受け取れるのかを知ることができるようになりました。

また、以前は中国やベトナム法人の在庫状況をエクセルに入力待ちといった状況が発生し、商品本部の担当者1人しか発注できなかったのですが、リアルタイムに状況が把握できることによって今は複数人で同時にできています。

zaicoでさらなる作業の効率化を目指す

中国・ベトナムでは商品を段ボールで保管しています。zaicoはPCだけで使用しているので、商品のある場所から移動して、PCのあるデスクまで戻って入力しなければなりません。現在スキャン機能は使用していないのですが、今後はQRコードを使ってその場からスマホで入力できるようにし、入庫作業や検品作業にも使用できると良いなと思っています。そうすると、段ボールを開けて確認しなければならないということもなくなるはずです。

各拠点の発注管理という在庫管理とはまた少し違ったzaicoの使い方をしていますが、さらなる作業の効率化を目指したいです。

在庫管理基本情報

  • 会社名:ナストーコーポレーション
  • 業種:タオルの卸
  • 管理している物品:タオル製品
  • 管理している品目数:3100
  • 利用頻度:毎日
  • 利用人数:13名
  • よく使う機能:納品データ・仕入データ