バーコードの種類・バーコードの規格とは?バーコードのルールを解説

バーコードと言えば、私たちの生活にとても身近な存在といえるでしょう。

コンビニやスーパーなどに行けば、ほとんどの商品にはバーコードがついていますし、支払いなどをする際やユーザー登録をする際にスマホでQRコードを読み取ることもあるでしょう。

このようにバーコードは私たちの生活にとても深く溶け込んでいます。

しかし、どれも同じような模様に見えるバーコードにも様々な種類があります。

バーコードの基礎知識として、バーコードの代表的な種類や規格、そして、バーコードを使うことのメリットについて確認していきましょう。

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バーコードとは?

バーコードとは、縞模様状のバーとスペースやセルによって数値や文字を表すためのシンボルのこと

そもそも、バーコードとは何なのでしょうか。

バーコードの定義を一度確認しておきましょう。

バーコードというのは、「縞模様状のバーとスペースやセルによって数値や文字を表すためのシンボル」のことです。

このうち、縞模様状のバーで表現されたものを「1次元バーコード」といいます。

一方、セルで表現されたものを「2次元コード」と言い、QRコードもこの2次元コードの1つです。

ちなみに、セルというのは、2次元コードを構成している「白黒の点」のことです。

元々、バーコードと言えば、縞模様の1次元バーコードのみを指していました。

しかし、現在では、ISO/IECという規格において、2次元コードも含めてバーコードと呼んでいますので、2次元コードもバーコードの仲間と考えます。

これらバーコードには、商品名や価格、数量など様々な情報を持たせられます。

様々な情報を持ったバーコードを商品や段ボールなどに印字すれば、スキャナで読み取ることによって、デジタル情報として管理できます。

そのため、在庫管理や売上管理、マーケティングなど様々な業務にバーコードは役立てられます。

1次元バーコードとは

1次元バーコードは、黒のバーとスペースで表現されたシンボルで、昔からある縞模様のコードです。

バーコードといえば、こちらをイメージする人も多いかと思います。

1次元バーコードは、横方向のみに情報を持たせることが可能です。

つまり、1つの方向に対してのみ情報を記憶できるので、「1次元」と名前が付きます。

2次元コードとは

2次元コードの代表的なものといえばQRコードです。

1次元バーコードが情報を持つ方向が1方向なのに対して、2次元コードは縦横両方に情報を持っています。

つまり、2つの方向に情報を持たせられるので、「2次元」という名前が付くのです。

2つの方向に情報を記憶できるので、より多くの情報を狭い面積で表現できます。

データの容量で言えば、1次元バーコードの数十倍~数百倍にもなります。

また、面積で言えば、同じ情報量を表現するのに、1次元バーコードの30分の一で済むため、ラベルの小型化が実現できます。

バーコード規格の種類は100種類以上ある

バーコードはただ単にバーやスペース、セルなどを並べているわけではなく、ルールに基づいて表現されています。

このバーコードを記載する際のルールを「規格」といいます。

それぞれの規格により、表現できる桁数やバーの種類などが違います。

バーコードの規格は世界に100種類以上存在します。

バーコードの種類:代表的な1次元バーコードの種類

代表的な1次元バーコードの種類(JAN、CODE39、Code128、ITF、NW7)

まずは、1次元バーコードの規格・種類です。

1次元バーコードの中でも代表的なものを見ていきましょう。

JAN(EAN、UPC)

JAN(EAN、UPC)の特徴は、以下の通りです。

  • 扱える文字は数字のみ
  • 桁数は13桁または8桁
  • バーのサイズは4種類
  • 2本のバー2本のスペースで1文字を表す
  • ストップ/スタートキャラクタは無い(文字ではなくバーのパターンで表す)

JANとは、日本国内のみの呼び方で、国際的にはEANと呼びます。

また、アメリカとカナダにおけるUPCと互換性があります。

つまり、JAN、EAN、UPCは呼び名は違いますが、規格の特徴は同じと考えて良いでしょう。

CODE39

CODE39の特徴は、以下の通りです。

  • 扱える文字は、数字、アルファベット大文字、記号(-、+、スペース、%など)
  • 桁数は可変
  • バーのサイズは2種類。
  • 5本のバー4本のスペースで1文字を表す
  • アスタリスク(※)がスタート/ストップキャラクタ

CODE39は米国自動車工業会(AIGA)や電子情報技術産業界(JEITA)など工業用として広く使われています。

Code128

CODE128の特徴は、以下の通りです。

  • 数字やアルファベットの大文字小文字、記号や制御文字などあらゆる文字が扱える。
  • 桁数は可変
  • バーのサイズは4種類
  • 3本のバー、3本のスペースで1文字を表す。
  • スタート/ストップキャラクタはA、B、Cの三種類あり、それぞれ、表せる文字種類が異なる。

CODE128は、日本チェーンストア業界や冷凍、チルド食品業界、医療業界など様々な業界で使用が広まりつつあります。

ITF

ITFの特徴は、以下の通りです。

  • 桁数は偶数行のみ
  • 扱える文字の種類は数字
  • バーのサイズは2種類
  • 5本のバーまたは、5本のスペースで1文字を表す
  • スタート/ストップキャラクタはない

ITFは主に段ボールや箱などに印刷され、物量業界で利用されています。
ITFを利用することにより、荷物の中身を簡単に識別できるので、仕分けなどの作業の効率化に役立っています。

NW7

NW7の特徴は、以下の通りです。

  • 文字の種類は数字、記号
  • 表現できる桁数は可変
  • バーのサイズは2種類
  • 4本のバー、3本のスペースで1文字を表す。
  • スタートストップキャラクタはA、B、C、D

NW7は血液銀行や宅配便の伝票、図書館の本の貸出管理、DPE用封筒などに利用されています。

バーコードの種類:代表的な2次元バーコードの種類

代表的な2次元コードの種類(QRコード、DataMatrix)

次に、2次元コードの代表的な規格である、QRコードとDataMatrixについて、それぞれ説明します。

QRコード

QRコードのQRとは、Quick Responsの略で、その名の通り、読み取り性能に優れています。

QRコードの特徴は、以下の通りです。

  • 最小シンボル 21セル×21セル
  • 最大シンボル 177セル×177セル
  • 数字:7089文字、英数字:4296文字、漢字:1817文字まで表現可能

誤り訂正機能にも優れており、破れや汚れに強く、10%〜30%が破損していても読み取りが可能です。

さらに、日本で開発された規格であるため、漢字やひらがな、カタカナなどの情報を扱うのに優れています。

DataMatrix

DataMatrixは、データ容量を抑えれば、QRコードよりも面積を小さくできます。

その為、部品へ直接マーキングすることが可能で、例えばPCの基盤や車の金属部品へのマーキングに使われています。

多くのバージョンがありますが、最新バージョンのECC200では、初期バージョンの問題であった、ひずみに対するエラー訂正機能が改善されています。

DataMatrixの特徴は、以下の通りです。

  • 最小シンボル 10セル×10セル
  • 最大シンボル 144セル×144セル
  • 数字3116文字、英数字2335文字まで表現可能

現在ではECC200が世界的にも標準になっています。

そのため、DataMatrixを使用する場合は、通常はこのECC200が使用されます。

バーコードを使うメリット

バーコードを使うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。

例えば、皆さんもご存じの方も多いと思いますが、レジのPOSシステムを導入すれば、手打ちのレジ会計と比べ、時間短縮になります。

さらに、蓄積された売上データを分析することで、売れ筋商品などが分かり、販売計画に活かせます。

他にも、在庫管理システムと合わせて使用することで、簡単で正確な在庫管理ができます。

例えば、販売数と在庫数の把握ができるので、残りの販売可能数や欠品するタイミングも予測できます。

また、在庫の入出庫や棚卸などでも、バーコードをスキャナで読むだけなので、手入力をしなくて済みます。

そのため、人為的なインプットミスなどを減らせますし、業務効率化にもつながります。

このように、在庫管理システムと組み合わせて使用することで、簡単に正確な在庫管理を実現できるのです。

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バーコードはシステムと合わせて使うことで、業務効率化やインプットミスなどの効果が見込めます。

特に在庫管理では、普段の入出庫作業や棚卸などの業務の手間を大幅に削減することが可能です。

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