高価な在庫管理システム導入しても使えない理由 その3

在庫管理アドバイザーの岡本です。

前回は、高価な在庫管理システム導入しても使えない理由がユーザーにも

あることをお伝えしました。

 

今回はzaicoが在庫管理システムとしては後発にも関わらず、

多くのユーザーを獲得できた理由を考察します。

 

その前に、在庫管理の基本中の基本をおさらいしましょう。

 

在庫管理において、必ず管理しなければいけない項目は3つだけです。

 

それは、

  1. 何を
  2. いくつ
  3. どこに

 

「何を」は、管理する対象です。

小売りや卸売業であれば、「商品」だったり、製造業であれば「材料」だったり、

製品だったりします。

 

「いくつ」は、数です。

数には、入庫、出庫、そして現在庫があります。

入庫とは、仕入だったり、製造業であれば生産した数、つまり会社の入ってきたものの

数です。

出庫とは、販売数や出荷数、不良などで会社から出ていったものの数です。

 

そして、現在庫は入庫から出庫を引いた数になります。

「現在庫=入庫数‐出庫数」

 

在庫管理で大切なのは、入庫と出庫の作業をきちんとやること。

ただそれだけです。

 

最後に「どこに」です。

これは在庫を置いてある場所です。

例えば、会社に100個在庫があったとします。

大阪のお客様から、「80個、今すぐに納めてほしい!」

と言われた時、「わかりました!100個あるのですぐに持っていきます」

といえるでしょうか?

 

答えは「No」です。

 

仮に大阪に60個、東京に40個だとどうでしょう?

すぐに持って行ける在庫は60個しかありません。

 

どこに置いてあるか?

という情報は、お客様の指定した納期を守るためにとても大切です。

 

在庫管理で大切なのは、この3点です。

これらの情報をしっかりと押さえることができるかどうかが、在庫管理

がうまくいくかどうか、在庫管理システムが機能するかどうかの決め手になります。

 

zaicoがなぜこれだけ短い間に普及したのか・・・

ということは次回お伝えします。

 

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