棚卸差異の許容範囲はどれくらい?

棚卸し作業で常に問題になるのが、「在庫が合わない!」という問題です。

帳簿数(パソコンなど在庫数を記録したもの)と実際に数えた数が合わないのが、

棚卸差異です。

 

棚卸しをやったことない人から見ると、棚卸の数が合わないのは不思議に思うかもしれません。

しかし、現場で棚卸をしていると、どうしても合わない。

これには色々な原因がありますが、また別の機会に書くことにします。

 

ただ、棚卸し差異率が高いと、パソコン上の在庫数が信用できません。

どれくらいの棚卸差異が許容範囲と言えるでしょうか?

例えば、棚卸差異率10%

これは、パソコン上の数が100に対して、実際に数えたら、90個か110個だったというケースです。

 

一見少なそうに見えます。

しかし、これまでの自分自身の現場経験、個別相談、コンサルティング先の企業様を

見きた実感では、棚卸差異率10%は全く許容できるレベルではありません。

 

10%を超えている企業様は、ほぼ例外なく在庫確認を現物で行っています(データで見ない)

システムを利用して発注や生産計画を行っているのであれば、恐らく破たんしているはずです。

もし、棚卸差異率が10%を超えていて、問題が起こっていないのであれば、

過剰在庫になっているでしょう。

 

棚卸差異率は最低でも5%、目指すべきレベルは2%以下です。

つまり、

これは、パソコン上の数が100であれば実際に数えた時の誤差の許容範囲範囲は、

98個~102個までです。

 

あなたの会社の棚卸差異率はどれくらいですか?

  1. 棚卸差異は分からない
  2. 棚卸差異率は10%超

という会社は、特に要注意です。

 

在庫管理に関してもっと知りたい方は、在庫管理110番をご覧ください。