消耗品の在庫管理表とは?消耗品の在庫管理表の作り方と運用ポイント

消耗品は数が多かったり安価であるなどのことから、在庫管理がおろそかになりがちな場合があります。

しかし、在庫切れによる業務停止や、過剰在庫によるコスト増加は、日々の小さな管理不備の積み重ねから生まれます。

消耗品管理の課題を解決するためには、適切な在庫管理表の作成が欠かせません。

消耗品の在庫管理表に求められる内容から作り方、消耗品の在庫管理表の効果的な運用方法をわかりやすく解説します。

消耗品の在庫管理表とは

消耗品の在庫管理表とは、社内で使用する物品の「現在の数量」や「出入り」を可視化し、適切なタイミングで補充を行うための台帳のことです。

単に物品名をリストアップしただけの一覧表と、管理のために機能する表とでは、その役割が大きく異なります。

まずは、そもそも消耗品とはどのような特性を持つものなのか、なぜ消耗品管理に特化した在庫管理表が必要なのかについて理解を深めていきましょう。

消耗品とは

消耗品とは、使用することで形状が変わったり、なくなったりする物品、または使用可能期間が比較的短い物品のことです。

一般的には、ボールペンやコピー用紙などの文房具、トイレや給湯室の衛生用品、プリンターのトナーや梱包資材などがこれに該当します。

会計上の観点では、取得価額が10万円未満のものや、耐用年数が1年未満のものが消耗品費として処理されることが一般的です。

在庫管理の現場においては、「無くなったら補充が必要なもの」という認識で良いでしょう。

消耗品の在庫管理の特徴

消耗品の在庫管理には、販売用の商品在庫とは異なる大きな特徴として、不特定多数の従業員が自由なタイミングで使用する点があります。

従業員が必要なときに棚から持っていくため、「誰が、いつ、何を、いくつ持ち出したか」という記録が残りづらく、気づかないうちに在庫が減っていることが少なくありません。

加えて、種類が多岐にわたるため、すべてのアイテムを厳密に数えようとすると管理コストが膨大になってしまいます。

そのため、厳密すぎる管理で業務を圧迫することなく、かつ欠品や過剰在庫を防ぐための「ちょうどよいバランス」が求められる点が特徴です。

消耗品の在庫管理表に求められる要件

消耗品の在庫管理表を作成する場合、どのような機能や項目を持たせるべきなのでしょうか。

現場の負担を減らしつつ、管理担当者が必要な情報をすぐに得られるようにするために押さえておくべき、消耗品の在庫管理表に求められる要件を解説します。

現在庫数が一目で分かるか

在庫管理表の最も基本的な要件は、現時点での在庫数を正確に把握できることです。

在庫管理表を開く際、品目名と現在の数量がセットで表示されている必要があります。

ここで重要なのは、実際の在庫と台帳上の在庫が一致していることです。

一目で現在庫がわかる状態になっていれば、「まだあると思っていたのに実はなかった」という事態を防ぎ、現場の混乱を回避できます。

入庫・出庫履歴を簡単に記録できるか

正確な現在庫数を維持するためには、入庫(補充)と出庫(使用)の履歴を漏れなく記録し続けることが必要です。

しかし、消耗品を持ち出すたびに複雑な入力を要求すると、現場の従業員は面倒がって記録をつけなくなり、ズレが生じます。

日付、数量、担当者名などを最小限の操作で入力できることが大切です。

入力のハードルを下げる工夫が、データの精度を左右します。

発注が必要なことに気づけるか

消耗品の在庫管理の大きな役割の1つは、「欠品による業務停止を防ぐこと」です。

トナーが切れて重要書類が印刷できない、梱包テープがなくて出荷作業が止まるなどのトラブルは避けなければなりません。

そのため、在庫管理表には、在庫が一定数を下回った際に速やかに気づけるような工夫が必要です。

例えば、在庫数がこの発注点を下回った場合にセルが赤く変わったり、「要発注」と表示されたりすると効果的でしょう。

過去の消費傾向を分析できるか

在庫管理表は、日々の在庫確認だけでなく、中長期的なコスト管理や業務改善のツールとしても活用できると、より効果的です。

そのためには、過去の入出庫データが蓄積され、後から振り返って分析できる構造になっている必要があります。

部署別の消費状況や季節による変動などの傾向を分析できれば、無駄遣いの抑制や、適切な発注計画の立案が可能です。

履歴をしっかりと残し、集計・分析しやすく保管しておくことは、経費削減や業務効率化につながる重要な要件といえるでしょう。

消耗品の在庫管理表を作るステップ

消耗品の在庫管理表を作成する際は、いきなり表計算ソフトを開いて入力を始めるのではなく、準備をしっかり行うことが大切です。

使いやすい消耗品の在庫管理表を作成するためのステップを解説します。

管理する消耗品の洗い出しと分類

最初のステップは、管理対象となる消耗品を漏れなく洗い出すことです。

その際、品目名だけでなく、メーカー名、型番、サイズなど、発注時に必要な情報も併せて記録しておくと後の作業がスムーズになります。

次に、リストアップした消耗品を文房具やPC周辺機器、清掃用具などの大枠でグループ分けを行いましょう。

分類がしっかりできていないと、管理表の中でアイテムがバラバラに並んでしまい、探すのに時間がかかってしまいます。

必要な項目(列)の設計

管理対象が決まったら、次は在庫管理表の項目(列)を設計します。

一般的な在庫管理項目は以下のとおりです。

  • ID・品名
  • 分類
  • 現在庫数
  • 発注点
  • 保管場所

欲張って多くの情報を盛り込みすぎると使いにくい表になってしまうため、必要最低限の項目に絞ることがポイントです。

これらに加えて、入出庫の履歴を記録する台帳には「日付」「区分(入庫/出庫)」「数量」「担当者」などの項目が必要になります。

表計算ソフトで基本フォーマットの作成

項目が決まったら、実際にエクセルやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトに入力してフォーマットを作成します。

おすすめの構成は、シートを「在庫管理シート」と「入出庫履歴シート」に分けて管理する方法です。

「入出庫履歴シート」では日々の動きを記録し、その結果を反映した「在庫管理シート」で品目ごとの在庫状況を確認できるようにします。

1枚のシートですべてを行おうとすると管理が煩雑になるため、機能別にシートを分けるのがコツです。

関数を使った自動計算の設定

最後に、関数を使って在庫数が自動的に変動する仕組みを構築します。

これにより、入出庫履歴シートに入力するだけで在庫管理シートの在庫数が更新されるようになり、手作業によるミスをなくせます。

具体的には、条件に合致するセルを加算する「SUMIF」関数や、特定のキーに対応するデータを抽出する「VLOOKUP」関数などが便利です。

また、条件付き書式を設定して、在庫数が発注点を下回ったら目立たせるよう設定しておけば、発注タイミングに気づきやすくなるでしょう。

消耗品の在庫管理表を効果的に運用するポイント

素晴らしい消耗品の在庫管理表を作成しても、現場で正しく使われなければ意味がありません。

失敗の多くは、在庫管理表の不備ではなく、運用のルールが徹底されていないことが要因です。

消耗品の在庫管理表を効果的に運用するポイントを紹介します。

運用ルールやマニュアルを整備して周知する

新しい管理表を導入する際は、必ず運用ルールを明確にし、マニュアル化して関係者全員に周知します。

例えば、「消耗品を持ち出したら、その場ですぐに記録する」「週に一度、総務担当者がまとめて入力する」など、自社の業務に合わせた現実的なルールを策定しましょう。

ルールが不明確だと、「後で書けばいいや」という油断が生まれ、だんだんと管理表と現物が合わない状態になってしまいます。

定期的な棚卸しで在庫のズレを修正する

どんなに気をつけていても、入力漏れや数え間違いによるズレは必ず発生します。

そのため、月に1度や四半期に1度などのタイミングで、定期的な棚卸しは不可欠です。

実際に棚にある数を数え、管理表の数字とのズレがあれば修正します。

また、ズレの原因を分析することで、「特定のアイテムで入力漏れが多い」「保管場所が分かりにくい」といった課題が見え、消耗費管理の改善にもつながります。

消費ペースの変動に合わせて発注点を見直す

最初に設定した発注点は、あくまでその時点での予測に基づいた数字です。

事業の拡大に伴って従業員が増えれば消耗品の消費ペースは上がりますし、ペーパーレス化が進めばコピー用紙の消費は減ります。

そのため、定期的に過去の消費データを見直し、現状に合わせて発注点をメンテナンスすることが重要です。

これにより、常に適正な在庫水準の維持が可能になります。

表計算ソフトでの運用が厳しくなったら在庫管理システムを検討する

表計算ソフトによる管理は手軽に始められる反面、規模が大きくなるとさまざまな課題も見えてきます。

「データ量が増えてファイルが重い」「複数人で同時に編集してデータが壊れた」などの問題が頻発し始めたら、表計算ソフトによる管理の限界のサインです。

無理に表計算ソフトで続けようとすると、管理コストの方が高くついてしまうことになりかねないため、専用の在庫管理システムの導入を検討しましょう。

消耗品の在庫管理表をデジタル化するならzaico

消耗品の在庫管理は、一見すると地味ですが、企業の円滑な業務推進を支える重要な業務です。

適切な在庫管理表は、無駄なコストを削減するだけでなく、「モノがない」というストレスから従業員を解放し、本来の業務に集中できる環境を作ります。

しかし、表計算ソフトでの管理は手軽な反面、規模が大きくなると管理に限界が見えてくることも事実です。

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